2023年ありがとうございました! 今年の振り返り(刀箱師)
刀箱師として5年目も無事に終える事が出来ました。
もう5年、まだ5年…。
感じ方は様々ですが1年1年学びのある年を過ごす事が出来ていると感じます。これも日々支えて下さっている皆様のお陰です。
今年はケースの製作依頼を常に頂けていた感覚があり、手持ちぶさたになる事がなく30台近くお納めする事が出来ました。
昨年が15台くらいでしたので、製作数としては2倍近くに増えており刀とくらす生活をより多くの人に届ける事が出来た嬉しさを感じると共に、期待に応えられるようにしっかりした物を作り続けなくては、と気の引き締まる思いを感じた年でした。
①今年お納めさせて頂いたお客様から頂いた御写真を一部紹介
また、今年から刀屋さんで置いて下さるお店が増えてきた事は私にとっても大きな転換点に感じ、大変嬉しい出来事でした。
②2023年にケースを常設展示下さった刀屋さん↓(五十音順)
・飯田高遠堂様
・銀座誠友堂様
・霜剣堂様(原宿店・帝国ホテル店)
・日本刀剣様
・美術刀剣松本様
③刀屋さん以外でも刀ケース常設展示開始
刀屋さん以外で言えば、「ふなっしーランド船橋本店」さんにて常設展示をして下さり、ふなっしーの愛刀を定期的に入れ替えて展示下さっています。
ふなっしーのXにも度々現れる刀が目の前で見れるので、こちらも是非見に行かれてみてください。
・ふなっしーランド船橋本店様
④名古屋大学さんと共同研究の一環で刀ケースの耐震試験が実現。耐震性の高さを証明出来ました!
壁掛け設置を想定した刀ケースと、美術館などで良く展示される布の上に刀を置いた展示方法(地面と刀掛けの底面は固定)での比較試験です。
刀ケースの方は震度7の地震でも刀身がスポンジの付いた刀受けから落ちる事がなく、刀を傷付る事なく最後まで守り抜く事が出来ました。
耐震性能は意識して製作していましたが、まさかここまでとは自分でも思わず良い意味で想定外でした。
⑤新作刀ケース「EDGE」始動
また、新作の刀ケース「EDGE」の製作も開始し始めました。
初めてデザイナーの方を交えて製作する刀ケースで、構造確認のモックを製作したり、CGモデルなどを製作したりなどの段階まで来ています。
こちらは2024年中の完成を目指して製作する予定です。
デザイナーの方がミニモデルも作ってくださいました。
⑥大刀剣市2023で多くの愛刀家の方と交流が出来ました
11月には大刀剣市にて霜剣堂さんのブースに出展させて頂き、国内外多くの愛刀家の方と交流が持つ事が出来、貴重な時間となりました。
改めまして霜剣堂さん、ありがとうございました!
⑦刀屋さん見学会も定期的に開催
2年前から定期的に行っている初心者の方を対象にした刀屋さん見学会も、第12回を数えるまでになりました。
毎回枠が募集開始からすぐ埋まる人気企画となっています。
来年も行う予定ですので興味ある方は是非ご参加ください。
私のXにて募集します。
⑧蒐集
これはもう書ききれない事になっていますので、日々のブログをご覧ください…。今年は古金工などの古い刀装具や、後藤や古美濃の金目貫、現代鐔工である成木氏の鐔をメインに買い集めました。
いや~…相当買ってしまった…。
買って後悔したものもあれば、買って良かったとニヤニヤの止まらないものもあり…
これが沼というものですね。
・終わりに
2023年は1年を通して愛刀家や刀剣店、職方の皆様とも交流が昨年以上に広がった年でもありましたが、新たに神社仏閣の方とも少しづつ交流が広がっております。
こちらはまた進展がありましたらご報告させて頂きます。
来年も今年以上に多くの刀が好きな方々と交流を持てる1年に出来れば嬉しく思います。
今年も残りあと僅かとなりましたが、皆様どうぞ良いお年をお迎えください!そして来年も1年どうぞよろしくお願い致します!
(昨年同様、年賀状の送付、返送は控えさせて頂きます。SNSやブログにてご挨拶と代えさせて頂きます。御理解頂けると嬉しく思います)