尚友会の図録(刀装具)
刀装具を好きになり始めるとどうしても優品が見たくなってくる。
以前以下で紹介した「町彫名品集成」や「御家彫名品集成」は買っておくに越した事がないものの、今回紹介する尚友会の図録もまた名品ばかりが掲載されているのでお勧めです。
①刀装具の鑑賞
昭和57年に刊行された本です。
古刀匠、古甲冑師、京透、金山、柳生、赤坂、肥後、鏡師、信家、金家、埋忠明寿、古金工、後藤、美濃、平田七宝、加賀金工、町彫金工、の名品が掲載され、少しだけ解説がなされています。
②刀装具の鑑賞Ⅱ
平成30年に満を持して刊行された2巻。新しい本ですので刀屋さんでも在庫を沢山持っている所もあり入手しやすい本です。
古刀匠、古甲冑師、京透、金山、尾張、柳生、赤坂、肥後、鏡師、信家、金家、埋忠、古金工、後藤、古美濃、町彫金工が掲載されています。
こちらは解説はなく、名称と時代、材料、製法などが記載されているのみです。
③刀装具優品図録
①と②はメジャーなのですが、実は①と②の間に、昭和61年から「刀装具優品図譜」というものも実は尚友会から出されています。
これはなかなかの希少本で市場で殆ど見かけませんが、テーマに分けて著名な先生方による見所などの解説がなされているので勉強になります。
写真は15集まで白黒です。16集になると少しカラーが見られます。
④鐔と拵
昭和62年刊行。この本は私はまだ持っていないので内容分かりませんが、こちらも尚友会により発刊されたもののようです。
⑤終わりに
順番的には「町彫名品集成」や「御家彫名品集成」を優先した方が個人的には良い気もしますが、刀装具好きな方であれば今回紹介した尚友会の本はとても楽しめると思います。
尚、実は尚友会の鑑賞会は令和の今も続いており、毎回名品が沢山並んでいます。こうした鑑賞会の場は言わずもがなとても貴重ですね。
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それでは皆様良き刀ライフを!
刀屋さんから刀装具をはじめるなら買っておいた方が良いと言われた本を以下にまとめていますのでこちらも是非ご覧ください。
↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)
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