第7回「刀屋さん見学会」レポ
今日は「刀屋さん見学会」第7回目を開催しました。
感染防止のため、前回同様「ワクチン2回以上接種&14日間経過した方のみ」という条件での開催です。
場所はいつもながらの霜剣堂さんです。
しかし今回は原宿店での初開催。
霜剣堂さんは2店舗あり、帝国ホテル店を支店とするなら、原宿は本店。
本店だけに刀の数が凄まじい。
年2回の展示即売会なども原宿店で行われています。
因みに次回はGW頃なので後1ヶ月ちょっと。こちらも凄く楽しみです。
刀屋さん見学会とは?
刀屋さんに行ってみたいけど1人では行く勇気がない方や、刀に興味があり正しい知識を付けたい方を対象に、少人数で刀屋さんを訪問し、実際に店内の刀を手に持たせてもらいながら、鑑賞マナーや鑑賞方法を教えて頂くイベントです。
少人数の為、お店の方から顔を覚えてもらいやすく、次回以降は1人で行きやすくなると思います。
2021年から始め大体1~2ヵ月に1回のペースで開催しています。
開催時は私のTwitterで参加者を募集しています。
※言わずもがな、見学会をした刀剣店で購入を推奨する為のイベントではありません。
実際に刀を購入する際は他のお店も色々周った上で相性の合うと感じるお店で購入される事をお勧めします。
①見学会の様子
(※参加者の方の撮影&掲載許可を頂いています。)
今回は初めての原宿本店という事でどんな感じになるか私も想像できず楽しみに参加させて頂きました。
いつもは帝国ホテル店での開催なので雰囲気も全く違いますね^^
まずはいつも通り刀の持ち方と鑑賞の仕方などを教えて頂きます。
ここで参加者の方皆一人づつ一度真剣を持ってみます。
思ったより重いと感じる方、軽いと感じる方、人それぞれのようです。
刀を持った事がない方にとってはこのタイミングが一番ワクワクするかもしれませんが、今回はここからが怒涛のように凄かった…。
鑑賞方法などを一通り確認してから場所移動。
その部屋にはなにやら刀枕がずらっと並んでいる…。
(ざわざわ…刀枕多いっ!この写真の反対側にも4個ぐらいありました)
(ざわざわ)
大体15振位白鞘袋に入った状態で並んでいました。
日本刀は時代毎に姿が違いますが、それが分かりやすいようにと現代刀から新々刀、新刀、古刀と各時代を代表する刀工の「生ぶ」作をなんとご用意くださっていました。
因みに以下の赤いセーターが見えている方が霜剣堂社長の黒川さん。
見学会でまさか兼光や古伯耆安綱、正宗が出るとは思いもせず「見学会でこんなに凄い刀が見られるとは思っておらず驚きました」と伝えたところ、「初心者程良い刀を見た方が良い。中途半端にやるのは嫌いだから良い物を見せる」と仰っていて痺れました。
兼光は生ぶで腰反り深く帽子も半分以上残っていてしかも年期入りという化け物クラスの名刀。
帝国ホテル店での見学会も重要刀剣はじめ良い刀を色々見せて頂けたのですが、やはり本店…恐るべし。。
このような刀は刀の鑑賞会に参加してもなかなか見れないので、なんと言うか見学会というよりもプレミアム鑑賞会みたいな感じになっていました。
一振づつ順に鞘から出され、参加者の方で順々に鑑賞していきます。
要所要所で映りがどれか、など刀の特徴なども教えて頂けました。
見学会という事をつい忘れて私も楽しんでしまったわけですが、以下からそんな鑑賞刀の一部を紹介します。
気が付けば机の上にずらっと並んでいました。。
②鑑賞刀の一部を紹介!
高橋貞次、水心子正秀、大慶直胤、左行秀、源清麿、井上真改、助広、
堀川國廣、長曽祢虎徹、祐定、勝光、兼光、正宗、安綱、〇〇と、各時代の大御所の名刀が並びました。
その一部を写真で紹介します。
現代刀
・高橋貞次(人間国宝)
龍の彫がとても細かく繊細に彫られている。匂い口の締まった刃文が区から切っ先まで破綻なく全て綺麗にまとまっている。普通はどこかに荒い沸が交じったりするものだがそれが見られ無いのが凄い。
新々刀
左から水心子正秀、大慶直胤、左行秀、源清磨。
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