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初の刀剣店で吉光を手に取る幸運な人

少し前のこと。
とある刀剣店で藤四郎吉光の短刀を拝見。
どうやら30年以上も前に売ったものらしくその所有者の方が90歳を過ぎて手放した物を引き取ったとの事。
その30年間ほどの間大切に愛蔵されていた様子。
刀は一度逃すと目の前に現れない、とはよく言われるがこうした事が理由なのだろう。
そんな30年以上も前に売った吉光の短刀が再び戻ってきて久々に見た店主の方もどこか嬉しそうである。

私も拝見させて頂くと、肌立った地景をしているものの相州伝とはまた異なる線のような地景で大肌を形成している。地沸が細かくよくついており沸映りが出ている。
鉄は潤いがあり沸映りと相まってか白、黒、青黒の2~3層くらいの奥行きを感じる。

地鉄の様子↓

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