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後藤祐乗①這龍目貫の特徴である「蛇腹、松笠へし、額の皺」について
後藤家初代である祐乗が作る這龍目貫には2代目以降にはない特徴がいくつか出ているそうです。
「特別展 戦国武将のよそおい」図録には例えば瞳の先が尖り気味になっている様子を「檜(ひのき)の鏨」と呼んでいたり、龍の喉元には2本線の特殊鏨が入れられる、蛇腹の形が1段1段段差になっている、龍の鱗が檜垣の形でべしが「松笠へし」(松ぼっくりのようになっている)という形になっている、額の皺が繋がっているetc…と、2代目以降とは異なる特徴を挙げています。
これは「後藤家家彫亀鑑」と呼ばれる、1748年の奥書のある後藤庄兵衛直伝の秘伝書に書かれた内容が元になっています。
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今回はその中の特徴である、蛇腹が段差になっている様子と、松笠へしの様子、額の皺について初代(祐乗)と三代(乗真)で比較してみました。
尚対象物はいずれも特別保存刀装具指定品になります。
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