切羽の取付け向き
小判のような形をした板に茎孔が開いている物を「切羽(せっぱ)」と言い、鐔を挟む形で取り付けられます。
切羽の役割としては刀剣ワールドさんに以下のように書いてあるので引用させて頂きます。
他には鐔を交換した際に、若干厚みが異なるとガタついてしまうので、スペーサーとして切羽を入れたという説もあります。
・切羽の取付け向きが混乱する
しかしこの2枚の切羽は見た目が非常に似ているため、取付向きが良く分からなくなる事も多いです。
材質によっては表と裏の見え方も殆ど同じなのでどちらの面が鐔と接地するかが分からなくなりがちです。
例えば以下に表(縁や鞘にあたる面)と裏(鐔に接する面)の写真を載せます。
切羽の表裏をよく見てみるとこの切羽の場合は鑢の掛け方が違うなど差が見られます。
しかしこれでは結局どっちがどっちだったか忘れやすいです。
実はそれ以上に分かり易い見た目の差があります。
横から見た時に僅かではありますが、丸みを帯びているのが見て取れます。
この丸みが以下の様になるように鐔に取り付けるのが正しいです。
そして実はこの2枚の切羽は縁に接する側と、鞘に接する側のもので大きさが微妙に異なります。
以下のイラストは大げさに書きましたが、鞘に接する方に大きい方の切羽を取り付け、縁に接する方の切羽は小さいものを付けるようにしましょう。
因みに上記のイラストのような拵は美しくなく、重要刀装などを見ていると共通していますが実際には以下の様な拵が美しいです。
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