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成木鐔㉚ 丑歳鐔

成木一成氏は金山や尾張、赤坂、京透、甲冑師や信家などの名作の写しも良く作っているが、オリジナルデザインの鐔も作っている。
この鐔も恐らく成木氏オリジナルのデザインで、干支モチーフの作と思われる。
平成5年の作で鉄地の風合いは艶やかないわゆる成木鐔の典型的な作例。

耳は鉄骨などが一切なく、綺麗にまとめられている。


尚、岐阜県博物館に同手の物が所蔵されている。
成木氏が同手の鐔を2~3枚程度製作する事は過去にも何度か書いたが、今回
分かった事は「箱書きも複数している」という事であった。

細部まで酷似しているのは珍しいが、よく見ると梵字の角度など変わっている
今回の鐔


個人的に成木氏のデザインで好みなのは動物の表情でしょうか。
あまりにも独特な目つきで優しさが感じられるというかなんというか。

四分一地に片切彫された獅子図

ただこの羊だけは目が冷徹で怖いですね…注文主故、かもしれませんが。


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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

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