素晴らしい詫び寂
先日現代アートの展示会を覗いていた所、漆を用いて素晴らしい詫び寂を表現している作品作りをしている方を発見。
現代アートは個人的にも好きで時々見に行くのですが、意図せずこのような素晴らしい作品に出会う事があるので面白い。
岩田俊彦さんという方の作品で、岩田さんは東京藝術大学美術学部工芸家漆芸専攻卒業を卒業後、漆芸の伝統的な技巧を用いつつ、漆との対話を通して完成に導かれるダイアローグシリーズや、幾何学模様や線、動植物、家紋などのモチーフを描いたフラットパネルシリーズなど、現代の感性に溶け込む作品をテーマに制作されているという作家さん。
個展も数多く開催されており、直近2023~2024年ではフォーシーズンズホテル大阪で大型平面作品を展示されたりなど多方面で活躍されている様子が伺えます。
今回展示されていたのはダイアローグシリーズとの事。
この漆の色や質感は私が追い求めていた詫び寂表現の最上級のものであり、刀の展示ケースの背面にこの方の作るパネルを飾る事で日本刀の魅力を最大限に引き出してくれるように感じてなりません。
そして恐らくモダンな雰囲気にも非常に合うので現代の住宅にも非常に合います。
是非一度コンタクトを取ってみたいものの、かなり人気の作家さんなので実現は難しそうですが…。
しかし悩んでいても仕方がないので一度駄目元で問い合わせてみようか…。
それにしてもこうした素晴らしい作品に出会えて感謝です。
いつも右に行くから今日は左に行ってみよう。
こんな些細な選択の結果、理想としていた作品にふと出会える。
人生どこにワクワクが潜んでいるか分からず面白いものですね。
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それでは皆様良き刀ライフを!
↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)