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「日本刀 珠玉の名品展」を見て①
待ちにまった展示会が遂に9/25から始まりましたので見てきました!
特別重要刀剣、刀装具の中でも更に出来の傑出した作品を並べた展示会の為、並んでいる作品は重要文化財や国宝の指定を受けてもおかしくない作になります。
自分自身の振り返りも兼ねてつらつらと感想です。
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①第一期展示マップ
本展示は3期に分けて開催されます。
第1期は10/24までの開催となっています。
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②感想とか
・山城ゾーン
どれも凄まじい名品なのですが、定利以外は残念ながら全て写真NG。
心に刻み込むしかない。
入ってすぐに生ぶ在銘の粟田口国吉が鎮座しています。
まず姿がとても美しく品位に溢れ、地鉄も粟田口の精良な肌に加え、刃がとにかく冴え、国吉の特徴と言われる二重刃が物打ちから切っ先にかけてはっきり現れていました。
その次に無銘の粟田口国吉が並んでいるのですが、作風が全く同じ。
生ぶ在銘の国吉を見た直後なので、無銘でもああこれは国吉だ、と分かる位に特徴が顕著に出ている名刀です。何より健全度も凄い。
そして現れる浅野家伝来の短刀吉光。
地鉄が精良なのは言うまでもないですが、一見大人しく見える直刃の中に相反する激しい働きがあり、力強さを感じました。
これが昔から「日本刀趣味の行きつく先」とされてきたゴールなので心に刻み込んでおきたい作なのは間違いありません。
開始3振、早々に心のメーターが振り切れました。
次は綾小路定利。
よく家でも見ているので似ているなぁと思いつつも、うちのと比較しても刃の眠い部分が殆どなく、刃自体も非常に冴え、地鉄も詰んでいました。
「綾小路=眠い刃」という自分の中でのイメージが一新された作。
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・大和ゾーン
大和ゾーンは撮影OKが多い。
ここから先は
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