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再び霜剣堂さんの新春展示即売会へ

1/5から行われている霜剣堂さんの展示会に再び行ってきました。
展示会は1/14までなので恐らく期間中行けるのははこれが最後です。

前回は茶色の名刀エリアを中心に見て周った為、以下の青や緑のコーナーをじっくり見れていませんでした。
今日はこの辺り、とりわけ求めやすい刀の並んでいる緑や紫のコーナーを見て周る事に。
今日も2振ほど面白い物との出会いが。

この図は2年前に作成した物なので今年は古刀や新刀の展示数のバランスが少し変わっていました



1振目は武州下原刀(したはらとう)の康重という刀工の作。
下原刀は名前だけ聞いた事があったが実際に手に取り見るのは今日が初めて。
どうやら天正期(織田信長の時代)の作らしい。
刀身には南無妙法蓮華経と八幡大菩薩の彫が施されている。
棟側の鎺下を見させて頂くと減っておらず健全であり、鎬筋あたりに大きめの鍛割れが出ていたが鎬筋を一段掘り下げているからかあまり気にならない。尚、気がつかなかったが区を少しだけ上げているらしい。
刃文は直刃で如輪杢(じょりんもく)という下原刀独特の木目肌がよく見られるとのことで教えて頂いた。丸っこい杢目が連なっているのが見えた。
いかにも古刀らしい地鉄で地景が刃によく絡んでいて変化に富んでおり、刀身の角度を少しづつ変える中で色々と変わっていく景色を見ているとなかなか飽きがこず面白い。
直刃ではあるが、地景の影響からか華やかな印象を受けた。

下原刀について書かれた本も見せて頂いた。
古刀期の下原刀は末相州、島田、千子村正などと通じる末古刀の作風との事で、本阿弥光遜氏によると「下原刀には思いもよらぬ相州伝上位と見えるものが刀にも短刀にもあった。相伝上位に直されたものが非常に多かった」と「日本刀の掟と特徴」で論じている事から、下原は今はぱっとしない評価を受けている気がするが、本来は化かしに利用されるほど上手な刀工群だったのかもしれない。
拵も付いて70ちょっとだった気がするが、値段に対して特に面白さの多い刀に感じた。

もう1つの刀は格安コーナー(紫色)にあったもので、

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