刀の目利き何人くらいいる?
身の周りを見渡すと刀の目利きの方がそれこそ沢山いるように感じるのですが、日本刀の目利きは一体世の中に何人くらいいるのだろうか。
ちょっと気になったので推測してみます。
・定義づけなど
「目利き」とは刀の鑑定も出来て、刀の良し悪しの判断が出来る人、と定義してみようと思います。
そして目利きになる為の条件(合っているかは分かりませんが)を以下で仮定してみます。
本気度というのは、それを生活にしているかどうか、と考えます。
やはり趣味で刀を鑑賞している人と、商売として鑑賞している人では本気度が違うと思いますし、それが目利きの条件にも該当してくると思う為です。
という事でこの3点を基準に人数を考えてみようと思いますが、何となく以下のようにカテゴリ分けしてみました。
今回は赤枠部の人数を予想してみます。
・刀の目利きは何人いる?
先に挙げた以下の項目に該当する方というのは結構限られるはずです。
まず「③本気度」と言う点で刀を仕事にしている人に限られます。
例えば刀剣店で働いている方、研師など刀を扱う方、刀の鑑定家として鞘書をされる方などです。
なのでこれらの人々が何名いるか大雑把ですが推測。
研師以外の刀職の方も刀は多く見られていると思いましたが、刀剣店の方や研師の方に比べると見ている数は少ないと判断し除外しました。気分を害されたら申し訳ありません。
・計算してみる
2019年の大刀剣市に参加していた刀剣店が73店舗でした。
1店舗あたり刀に詳しい店員の方が3名いると仮定すると、刀剣店に従事する方は大体219名になります。
次に現代刀職展に出展されている努力賞以上を受賞された研師の方は20名、これに無鑑査の方が10名で合計30名程(平成29年度とデータは少し古いですが)。
現代刀職展に出展されていない研師の方もいらっしゃるかもしれませんが、数の把握が出来ませんのでコンクールに出展されていない方は除外します。
刀の鑑定家の方は何名いらっしゃるか分かりませんが、鑑賞会などに講師として出て来られる方など感覚値ではありますが、5名位と仮定します。
その他、この方達以外にも目利きの方は例えば愛刀家の中にもいるかと思いますので30名程プラスしておきます。
という事で単純に合計すると大体284名程になります。
この方を今回「目利き」として考えてみました。
・超目利きは何人?
目利きは284名と出しました。
その上の超目利きは刀剣店の中ではお店の看板を背負っている方という事で考え、各店舗に1名として73名、研師の方は様々な名刀を研がれてきた経験がある無鑑査の方に絞り10名、鑑定家の方はそのまま5名、愛刀家は30名の中から10%程(3名)を超目利きと推測。
これにより超目利きの方は大体91名ほどいるのではないかと推測。
・レジェンドは何人?
そして最後にレジェンド。
ここまで来るともうよく分からないので勝手に先に出した「超目利き」の5%位をレジェンドとします。
すると4名になります。
・まとめ
という事で仮定を積み重ねた数字ですが、大体以下位の人数と予想します。
業界に詳しい方、この数値がどこまで合っていそうか今度是非教えてください!
因みに私は今大体以下位の位置にいると思いたい。(数でいうと4000番位)
日刀保の会員が令和4年3月末時点で4000人位でしたので。
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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)