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刀展示ケースEDGE⑩ 組立

前回は組立しようとしたところ加工忘れがあり、作り直している所で止まっていたので今回はその続きです。

前回のブログ↓


修正した外装が完成しました。

さっそくこれに別で作っていた色々なパーツを取り付けていきます。
まずは両サイドのアクリル。
今は保護フィルムが貼ってあるので白いですが、後に透明になります。

そしてライトの取り付けなのですが、ここは一工夫あるので非公開にしておきます。
それとは別に仕様に盛り込むかは実験次第ですが、実験用にテープLEDも用意しました。
これもケースに取り付けておきます。


次はフロントドアの組立。
鍵のシリンダーを付けて他のパーツを組み合わせたら完成です。

ちょっと組立しづらかったのでこのあたりも改良が必要かもしれません。
そしてもしかすると開閉時にアクリルへの負荷がかかりすぎて割れてしまうかもしれないのでちょっと構造見直した方が良さそうな気がしてきました。
これは完成したあと色々検証します。


さて、これをケースに取り付けます。
今回は色々な箇所が斜めに傾斜しており、いわゆる単純な四角い箱型ではありません。
故に加工も複雑になりがちで、加工が複雑になるということは精度が出にくいという事で、精度が出にくいと例えば100㎜で作らなければならない所が100.8㎜になってしまった、などといった微妙な精度のズレが積み重なるとこの開閉部分に大きく現れてきます。
設計上は完璧な寸法で作れた時を想定したイラストになっています。

つまり設計上で開閉出来ても、加工で上手く精度が出せていないと開閉がスムーズに出来なかったり扉が閉まらないなどの事態に陥ってしまうわけです。
設計ではある程度の精度を吸収できるように作るわけですが、特殊な形状な事もありここは今回最も不安な箇所の1つです。

データ上は開閉できるが、実際に作ってみて出来るかが問題…


いざ…!

!?

思ったより綺麗に開閉出来ました。
ただ磁石のくっつきが甘く、最後ピタッと納まるはずが、少し浮いてしまい閉まりませんでした…。
ここは設計修正しなければなりません。
無念…。

色々課題が見えて来る中で頭が痛くなりますが、一方でここまで組み上げるとだいぶ全体像が見えて来て嬉しくなります。

折角なので部屋を暗くして見ました。

ライトの部分も1つミスが見つかったので、部品を作り直して付けなおす予定です。
そうしたらもう少し光が奥の方に当たるはずです。

という事で現状組み立てられるところまで組み立てました。
後は背面や土台のパーツが完成次第組み立てたら刀を展示出来ると思いますが、これは現在とある作家さんに制作頂いている最中です。
まだもう暫くかかるのでまた進捗あれば更新します。

設計だけでなくデザインも含めて上手くいくかどうか…。
緊張しますね…。



今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き刀ライフを!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。

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