第68回重要刀剣が誕生!傾向と分析
2022/12/12、第68回重要刀剣が誕生しました。
重要刀剣とは日刀保のHPを見ると以下のように定義されています。
古刀でも室町以降の物は基本在銘である必要があり、新刀や新々刀については在銘かつ生ぶ茎でないと合格の対象にならないというとても厳しい条件をクリアする必要があります。
そしてその中で更に出来が求められるので、合格は狭き門となっています。
合格数は例年に比べてもかなり絞られている様子が伺えますが、何か傾向などあるのでしょうか。
第66回と67回と比較しながら傾向を調べて見ます。
結論から言えば審査の傾向が明確に変わっている事が見て取れました。
①指定品一覧
(画像はこちらより転載しています)
・古刀の部
・新刀の部
・刀装、刀装具の部
②申請数と合格率
第67回と比較すると、全てにおいて合格数が激減しています。
特に刀剣と刀装具の合格率は10%を下回っており、ここ3年の間で最も低い合格率になっています。
刀剣
申請数 817→ 合格数 66(8.1%)(-5.9%)
刀装
申請数 39→ 合格数 6(15.3%)(-6.7%)
刀装具
申請数 241→ 合格数 22(9.1%)(-8.1%)
(カッコ内は前回からの増減)
③刀剣の内訳
・時代毎の内訳
新々刀の合格枠が急増。加えて著名工の作ばかりというわけでもない。
・新々刀 5(7.5%) +6.5%
・新刀 10(15.2%)-2.8%
・古刀 51(77.3%)-3.7%
(カッコは全体に占める割合)
・五ヶ伝毎の内訳(古刀に限る)
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