運動音痴、太極拳にチャレンジ
先日、初めて太極拳の教室に参加しました。参加者層は、高齢者の方を中心に若い方もちらほらいらっしゃる印象です。
勝手がわからず教室の端っこにいたら、髪が真っ白なご婦人に手招きされ、最前列の先生の目の前という贅沢なポジションに付くことができました。
隣に並んだご婦人は、慣れた様子でスイスイ型を取っていきます。年齢を感じさせない滑らかな動きです。
太極拳はゆっくり動くから楽そうに見えるのだけど、実は同じ態勢をキープするのって筋力を使うのです。私は妙な姿勢の体をプルプルさせながら、「転倒防止に良いんですよー」という先生の説明を聞いていました。
そういえば私の祖母は、日本舞踊を習っていました。高齢でやめてしまったけれど。今でも祖母の頭がはっきりしていて自力で歩けるのは、体を動かす習慣があったおかげなのかもしれません。
私は運動が大の苦手なのに、昔からその世界への憧れがあったように思います。子どもの頃に入った空手教室を一か月で辞め、中学で入った柔道部には数か月で足が遠のきました。
運動が続かなかった理由は、周りと比べて覚えが悪かったり、それを周りにからかわれたりして、競技自体を楽しめなかったからだと思います。
一方で、文科系の習い事や部活動は長続きした記憶があります。そこではスポーツのように勝ち負けを決めることがなかったため、のびのびしていられたのでしょう。
でも大人になると、運動音痴なことを笑う人はいなくなりました。むしろ「大人で運動に積極的なのは良いことですよ」「一緒にがんばりましょう」とウェルカムモードで迎えてくれる方の多いこと。
何かを続ける上で、その居場所の雰囲気が合うかどうかってすごく重要なのだと思います。自分にしっくりくる環境下ならその活動に集中できるし、楽しさを見出しやすいからです。
子どもの頃に諦めたことを、大人になって再チャレンジするのって良いですね。当時、習い事や部活動はどこかやらされているように感じていましたが、今は「自分がやりたくてやっている」から純粋に楽しめるのでしょう。
体を動かすこと、ゆるく続けていけたら良いなと思います。