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続・「レカネマブ」(アルツハイマー治療薬)

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はおはお、椛です。

先日、20年ぶりのアルツハイマー治療薬「レカネマブ」について取り上げました。その後、調べていたところ少しわかったことがあったので追記していきたいと思いますね。

◼︎経過

レカネマブ」は日エーザイ社と米バイオジェン社とで共同開発している薬です。現時点では第三相だけど米FDAが迅速承認しました。「承認してあげるから早くデータ出せ」ってことらしいです。

◼︎臨床試験

これまでの臨床試験のデータをプレリリースしています。それによると

臨床試験に参加した人々の認知機能の低下を27%遅らせた

と発表。研究者によってはこの結果に賛否両論あるようです。まだまだデータが不足しているのが原因だとか。
また、効果としても劇的なものというわけでなく小さいそうです。

◼︎治験参加者の声💬

臨床試験に参加した方の一人には家具製造の仕事が、道具の使い方や組み立て方がわからなくなってしまった状態になってしまったという症状。それでも家族は「もし、誰かがこの病気の進行を遅らせて、最終的に全部止めることができるなら、それは素晴らしいことだ」と話していることから、臨床試験でのごく小さい効果であっても当人や家族からすると、まったくダメではないという希望が持てるような内容でした。

◼︎懸念点・・・

この薬を使用するうえで懸念されていることは、脳が破壊されてからでは遅いということ。だいたい病院に来るのは進行している状態が多いとのこと。初期段階で使用しなければ効果がないため、見極めるのが困難なことが挙げられています。

確かに初期症状のようなものと日時生活の一過性によるものは判断がつきにくいです。

それでも少しでも効果があるのは事実なので、今後はどのように発見していくかが課題になります。

◼︎リスク⚠️

新薬にはリスクがつきものです。現状、把握されているリスクは

・脳出血 ・・・ 17%
・脳浮腫 ・・・ 13%

が見られ、全体では被験者の7%が副作用を理由に投与を止めざるを得なかったと。でも、まだ臨床試験期間のデータが出ていないため憶測の域だそうです。

◼︎これから

今回の「レカネマブ」の開発から、新しい課題が見え新しい有害な「タウ」というタンパク質も見つかっています。結果は無駄になっていないのでこの先、近いうちにいろいろと改善されていくかもしれないです。

今まではアミノイドβ部分を染色した状態を見て進行などを判断していますが、「タウ」の発見によりまた違ったアプローチが見つかることを期待します。

◼︎補足・尊厳について

アルツハイマー、そして認知症になると様々なことができなくなっていきます。それでも話すこともできますし、一人では危険ですが付き添っていくことで問題が少なくして過ごせるもの事実です。

ただし、徐々に弱っていきます。弱ってくると必然的に要介護になり、飲食ができなくなっていきます。

ここで重要なのはこれは生物として自然なことということです。

中には胃ろうをしてまで延命を望む方もいます。少しでも長く生きていてほしいという気持ちはわかります。ですが、自然には逆らわないようにしてあげてください。本人には苦痛を与えるだけになり、それを表すこともできません。

弱って食べられなくなるというのは、ごく当たり前のことです。時間がたつにつれて痛みや感覚がなくなっていくでしょう。それが死の迎えというものなんです。

本人が望んでいるのか、残されたもののエゴなのか、よく考えてみてください。

わたくしごとですが、父もアルツハイマー型認知症で最後には飲食ができない状態となり、意識があるのかどうかもわからない時、大きな声・・・とういうか叫びを発しました。最後の力を振り絞ったのだと思います。それから数時間後、知らせが届きました。
 
(ヘッダ画像はその日に見た安らかな顔の父を加工したものです)


今後に期待しましょう!

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遊月 Yu-zuki
悉く書を信ずれば則ち書無きに如かず