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立ち位置が変われば視点も変わるⅡ 〜おまけ〜

こんにちは、吉崎です。
前回(2024年6月)、「立ち位置が変われば視点も変わるⅡ 〜視点・視野・視座の違い〜」という記事を書きましたが、その中で私が研修講師をしている「問題解決」という講座で起きる“ある事象”に関する仮説を立てました。
今回は、その仮説の検証結果をご報告します。


仮説の振り返り

前回の記事では、私が担当するクラスで起こる“ある事象”と仮説を紹介しました。

<ある事象とは?>
気になったのは、他のクラスの講師と意見交換した時に、私のクラスだけ「当事者」を「個人」ではなく「組織」にするグループが圧倒的に多かったのです。
明確な正解がある事例ではないので、間違いではないと考えていますが、一応、模範解答は「当事者は個人」であり、他のクラスでも個人にするグループが多かったのです。

『立ち位置が変われば視点も変わるⅡ 〜視点・視野・視座の違い〜』より一部抜粋

<仮説>
おそらく私が「視座」の話をしていることと、1つ目の事例の当事者が私としては「組織」の方が適切なのではないか、と考えていることが要因ではないかと仮説を立てています。

1つ目の事例の模範解答も「当事者は個人」なのですが、解説の時に私は「これは組織的な問題でもあるよね」という話をしています。

この結果、2つ目の事例の時に「当事者を組織」にする流れができてしまっているのではないかと考えています。

『立ち位置が変われば視点も変わるⅡ 〜視点・視野・視座の違い〜』より一部抜粋

ということで、私が講義で「視座」の話をすることと、事例の解説で「組織を当事者とする方が適切」と話すことにより、(無意識に)誘導してしまっていることが原因ではないかと仮説を立てました。

検証結果・・・の前に事件勃発!?

今年(2024年)は、7月末の「問題解決」の講座を担当しました。
が!!!
大きな事件!?が2つ起きました。

事件①

なんと、扱う事例が今年から変更になってしまいました!!

しかも、変更後の最初の講義を担当することになったので、他の講師の講座を聴講して事前に雰囲気を掴むことができない。(昨年までは毎年同じ事例だったので、受講生の質問なども予測できていました)
したがって、受講生の反応はぶっつけ本番で確かめて、必要に応じて微調整するしかないという状況でした。
仮説の検証どころか、事例の深掘りや受講生の質問などに対応しなければならないので、めちゃくちゃ不安でした。

事件②

さらに、研修2日目は食中毒による胃痛で体調絶不調でした!
実は、研修の前日(胃痛になる2日前)に食べたお弁当でノロウイルスが原因と思われる集団食中毒が発生したのです。
その被害者の一人になってしまいました(泣)

不幸中の幸いは、発症が遅かったので、研修講師の役目はなんとか気合いで乗り切ったことでしょうか。
研修2日目(研修講師終了日)の夜に発熱し、翌日の仕事はお休みしましたが、研修講師を気合いで乗り切った自分を改めて褒めてあげたい!(苦笑)

まぁ、事件②はともかく、事件①は本当に当日もドキドキでした。
今回の講義では特に支障はなかったのですが、反省点は大いにあるので、来年以降の講義ではもっと充実した内容を受講生に届けたいと思います。

検証結果

さて、ようやく検証結果に入ります(笑)
前置きが長くてすみません。

結論から言うと、今回の研修では、「当事者」を「組織」にしたグループは1つで、「個人」にしたグループは3つでした!
事例が変わったとはいえ、今までの傾向とは異なる結果となりました。

まず、私が講義の中で「視座」の話をすること自体は変えませんでしたが、前回の記事でも書いた通り、「視座は高ければ良いというものではなくケースバイケースで調整するもの」という説明も丁寧にしました。

それと、1つ目の事例の解説ですが、これは事例そのものが変わってしまったので私が説明を変える(「当事者」を「組織」から「個人」に変える)必要はありませんでしたが、あえて「組織的な原因で問題になるケースもあるよね」という話はしておきました。

上記2つの変更がどれくらいの割合で受講生の変化を促したのかは分かりませんが、結果から見ると少なからず影響はあったものと思われます。

ということで、私が研修講師をしている「問題解決」という講座で起きる“ある事象”に関する仮説とその検証結果は以上です。
とはいっても、事例そのものが変更になってしまったこともあり、正直言って、検証結果というには全然エビデンスが足りていませんので、これからも「問題解決」の講師を続ける限りは、引き続き傾向を見ていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!かたじけない!

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