ニンジャの虚無僧?!『絵本高木英雄伝』📖
またまた虚無僧キーワードで探しておりましたら、明治時代の珍しいイラスト出てきました。
『絵本高木武勇伝』
寛永舎 1885年刊
表紙です。
こちらは見出し画像の挿絵。
「二人の虚無僧、八幡宮の社前にて武術試合す」
よく見ると二人の虚無僧が忍者みたいな武器を持ってます🗡✨
文章には「妙安寺門下」「一月寺の門流」と書かれています。関東対関西の虚無僧寺の争いでしょうか🤔
そして、
『絵本高木英雄伝』
尚古堂 1890年刊
武勇伝と英雄伝?
しかしながら目録が同じなので、内容も同じのようです。
こちらの挿絵、お侍さん達の中に虚無僧が一人。ちゃんと尺八持ってます。
表紙はこちら。
目録を見てみると、高木折右衛門とあります。
この高木折右衛門とは、高木折右衛門重俊のことで、日本の伝統武術の流派の一つ高木流の始祖だそうです。正式名称は、本體楊心高木流だそうな。実際にはその弟子である高木馬之輔重貞が開いたとのこと。棒術、半棒術、剣術などを取り入れた三つの流派があるそうです。
実際読んでみたい方はこちら↓
高木折右衛門の浮世絵がありました。
『高木折右衛門武道実録』 歌川豊国画 俳優画帖(国立国会図書館蔵)
1848年に初演で『高木織右衛門武実録』とされているようです。作者は歌舞伎狂言作家の三代目 桜田治助。
こちらの浮世絵は本人です↓
歌川国貞画 早稲田演劇博物館蔵
歌川国芳画 ボストン美術館蔵
長い棒持ってます。しかも赤ちゃんをお腹に抱えてます。一体どんな話なんでしょう?
この武勇伝、句読点なしでとっても読み辛いんです!
どなたか読んだら内容教えて下さい!笑
この絵本の中の挿絵にあるように、虚無僧やりながら武術したり、武術しながら虚無僧したりしてたかしら?
そんな人いてもおかしくないなー。
と勝手に想像するばかりです。
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