冬の虚無活日記☆2024
真冬は真夏よりはマシと言いつつ、寒いのもまた辛い。
お腹やら背中やら靴の中などにカイロは必須だ。
が、足首が冷える。
1時間も同じ姿勢で立ちっぱなしは芯から冷えてしまうので一時間で移動することにしている。
先日、某場所にて、
いつものようにコム活中、目の前でしゃがみこんだ男性がいた。
普通網笠の中の私の顔は、小さな子供以外見えないのだけど、大人でもしゃがむとお互い目が合うのだ。
しゃがんで尺八を聞く人も珍しい。
私は、その彼と目を合わさないようにしていたのだけれど、彼が目で何かを訴えているようなそんな雰囲気が伝わっていた。
なので余計に目を合わさないようにしていた。
吹き終わると、その人はコピー用紙のような紙と、あのフジカラーのカメラ「写ルンです」を持って私に近づいてきた。
「感動しました」というような事を言ってくれて、私の似顔絵であると、彼はこの絵をくれた。
そして、写真を撮りたいと、私にこの絵を持たせ「写ルンです」で「パシャっ」カリカリカリ(回す音)と懐かしい音をさせながら2枚ほど撮り、去って行った。
編み笠も、尺八も無いけど、何か歌でもうたっているような…。
彼には私の素の姿が見えていたのだろうか…。
絵を貰ったのは初めてだ。
姿と言えば、写真だけ撮って行ってしまう人も必ず一人二人いる。
コロナ前は、外国の方は写真を撮ると「サンキュー」とか言ってお賽銭くれたものだったが、今はそういうこともほとんど無くなった。
常にカメラを持っている状態だと、反射的に写真を撮ってしまうのだろうかとも思う。
人は、余程のことがない限り立ち止まらない。
通りすがりにたまたまいる虚無僧みたいな人は、その人にとってそれほど重要なことではないのだ。
想像するに、その余程の事があって、かなりの勇気をだして偈箱にチャリンしてくれるのだ。
絵を描いてくれた彼に何か伝わったのなら良かった。
この寒い時期は、何となーく、同情賽銭も少しある気がする。
「がんばって」と一言かけてくれる人もいる。
皆さまの仏心に感謝🙏
寒さはこれからですが、
もう足の指にシモヤケができました…泣