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調布の虚無僧寺のこと
かつての虚無僧の墓があるとのことで、調布の大正寺にやってきました。
現在、虚無僧寺である安楽寺は跡形もありませんが、お墓だけこちらのお寺に残っています。
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まずは、その大正寺の概要。
新義真言宗寺院の大正寺は、三栄山と号します。大正寺は、廣福山栄法寺と、紫雲山寶性寺、三栄山不動院の3ヶ寺が大正4年に合併、三栄山大正寺として創建しました。栄法寺は、当寺境内にもとよりあり、現在は墓域となっていますが、布多天神社の別当寺を務めていたといいます。現本堂は、栄法寺の本堂を、観音堂は不動院より移設したものといい、観音堂は多摩川三十三観音霊場8番札所に、当寺の恵比寿神は調布七福神の恵比寿神となっている他、多摩八十八ヶ所霊場5番札所となっています。
参照・多摩地区寺社案内よりhttps://tesshow.jp/tama/chofukomae/temple_chofu_taisho.html
と、いうことで、安楽寺が併合されたわけではないようです。
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立派な門。
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花祭りでしか会えないお釈迦様の誕生仏が、いつでも門前にいらっしゃるスペシャルなお寺!
実は来年にこちらのお寺で、古典尺八楽愛好会で献奏会をさせていただくのに、ご挨拶に伺ったわけでもあります。
ご本堂を案内して頂き、虚無僧のお墓の場所も教えていただきました。お忙しい中感謝です🙏
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そしていざ、虚無僧の墓へ!
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墓地では弘法様がお出迎え。
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でっかい観音さま!
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虚無僧のお墓はこちら!
安楽寺の概要は、
大光山 三照院 安楽寺
武蔵多摩郡調布上布田(上布田村)
括惣派鈴法寺の末寺頭で、室町時代末期の開山。寺領は千坪近くあり大きい方である。ここの住職、嘯山勇虎(ゆうこ)・竹渓嘯虎(しょうこ)・澄源有道(ゆうどう)等は鈴法寺住職に栄転している
値賀笋童著『伝統古典尺八覚え書』より。
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ひときわ大きな塔には、「鈴法九代当寺中興五世 心月雲休和尚之塔」とあります。
中塚竹禅著『琴古流尺八史観』を参考に、鈴法寺の過去帳から年代順に拾い上げていくと、
廿五世 心月雲休
廿六世 嘯山勇虎
廿八世 竹渓嘯虎
となるようです。
廿六世の嘯山勇虎禅師が、心月雲休禅師の塔を建てたのでしょうか。
澄源有道の名前が見当たらないなと思っていたら、中塚竹禅が記すには、
「尚此過去帳には書いてないけれども、其後第二世を継いだのは一月寺派末寺頭清山寺看守澄源有道和尚で、之れは弘化三年の事である。有道和尚は清山寺看守から一旦鈴法寺末の武州布田の安楽寺看守となり、後鈴法寺の法統を継いだのである、寂年は慶応元年十二月廿七日享年七十五歳、之で鈴法寺の住職は終わりであります。」
とありました。
清山寺は今の千葉県船橋市、鈴法寺は東京都青梅市、そして安楽寺は東京都調布市。
三ヶ所ともけっこう離れてますが、有道和尚はてくてく歩いて三ヶ所のお寺をまわったんですね〜。
古典尺八楽愛好会の献奏は来年一月の予定としております。
お寺はかなり寒そうですが、かつての虚無僧さん達に思いを馳せながら吹き始めができるといいなと思います。
楽しみです🎵
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因みに、大正寺まで行く道中には天神通り商店街があって、ゲゲゲの鬼太郎と仲間たちが迎えてくれますよ!
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後日、さらに詳しく調べました↓
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