震災と遊女たちに思いを馳せる。
新吉原総霊塔〜永井荷風筆塚〜本庄兄弟の「首洗いの井戸」〜吉原神社〜吉原弁財天〜吉原観音
尺八研究家、神田可遊師計画の、浅草吉原周辺の寺社巡りについて行ってまいりました。
まずは、三ノ輪駅より歩いてすぐの、
投込寺の浄閑寺
浄土宗 栄法山清光院浄閑寺
たくさんあります。
永井荷風の筆塚
永井荷風とは、
荷風が、明治30年初頭の吉原界隈を舞台として、新聞小説「新梅ごよみ」を連載した時の事、
荷風は子供の頃から邦楽に親しみ、尺八も習っていた。
竹翁の門下、福城可童の許へ弟子入りしたのですね。
それにしても、銀時計を持っている17歳…。
大正7(1918)年、永井荷風が39歳の時に書いた尺八の事。「書かでもの記」より。
新吉原総霊塔
そして、このお寺には、虚無僧になった鳥取藩士・平井権八に父親を殺され、敵をとりにやってきた 本庄兄弟の「首洗いの井戸」がありました。
平井権八と本庄兄弟の事について、詳しくはこちら↓
いやはや、怖くて来られないなんて思ってましたが、まさかこんなにすぐに来ることになるとは!
お次ぎは吉原神社へ、
土手通りを行く。
「あしたのジョー」はこの界隈のお話だそうです。
見返り柳
この柳も、震災、戦災の憂き目にあっているのですね…。
しかし、この立地。風情も何も無くなってしまい可哀想。
吉原神社
吉原神社は、かつて吉原遊郭にお祀りされていた五つの稲荷神社と遊郭に隣接する吉原弁財天を合祀した神社。
尺八が上達しますように🙏
とまずは祈願。
吉原はかなり大きな敷地。
そして歩いてすぐに、吉原神社飛び地境内地、
吉原弁財天本宮
「吉原観音」が静かに佇む「吉原弁財天本宮」は、戦後の再開発で埋められた池の名残を境内にとどめている。
只今、池は工事中でした。
吉原弁財天本宮社殿 にて献笛🙏
吉原観音
関東大震災の殉難者を慰霊する観音像
ここでも献笛させて頂きました。
関東大震災から今年で100年。
この観音さまの前にくると、真夏の暑さも何処かへ行ってしまったような空気感が漂っておりました。
浅草寺からも歩いて来られる距離なので、沢山の人がここにお参りに来るといいですね。池の工事の資金も募っておりました。
今回は、はじめての吉原界隈の寺社巡り。
尺八・虚無僧に関係する、永井荷風や、平井権八関連の遺跡にもお参りでき、色々つながりました。
しかし今年は災害並みの暑さ…。
人はいつ、何処で、どうやって死ぬか予測不可能です。
せめて出来ることは、いつ死んでも良いようにしておくことでしょうか。
打ち上げに、はじめての「どぜう鍋」
冥土の土産の一つができました🙏