尺八と中毒性
前回の独り言で、尺八と中毒性についてはまたの機会に…、なんて書きましたが、
それについて全然関係ない方向から考えてみた。
まず、
中毒とは
辞書によって色々書かれていますが、簡単に…
中毒代表と言えば、やはりタバコでしょうか。
ニコチン中毒はけっこう怖い。
止めようと思ってもそう簡単に止めれるもんじゃない。
タバコといえば、西岡恭蔵の「プカプカ」を思い出す。
「遠い空から降ってくるって言う幸せってやつがアタイに分かるまで、アタイ煙草をやめないわ」
期間限定「やめない」宣言。
しかも「幸せ」という他人には判断しにくい抽象的なモノが対象。
このセリフ、子供の頃に知っておきたかった。
母「〇〇しなさい!」
私「遠い空から降ってくるって言う幸せってやつがアタイに分かるまでやらなーい」
もっと怒られただろうなぁ…。
西岡恭蔵氏が亡くなったのが1999年。
岐阜でも、その年か翌年かに野外音楽フェスで高田渡氏などが集って、西岡恭蔵追悼で歌っていた記憶がある。
そのフェスが開催されたのはどこかのスキー場のような場所で、その頃付き合っていた彼氏のバイクの後ろに乗って行ったのは完全に幻の記憶であります…。本当にそんな事があったのかどうかも定かでないくらいに幻であります。
次に思い浮かぶのがアルコール。
これは中毒というより、依存かな。
酔っ払いといえば、Stromaeの「Formidable」
ベロンベロンに酔っ払った男が通りがかりの人に昨日から独身となってしまった(離婚された)自分のことを喋りかけている。つられてこっちまで泣けてくる歌なのですが、このドッキリ的なmvがストロマエらしい。
ストロマエはベルギー・ブリュッセル出身の電子音楽・ラップアーティスト。
新作をずっと待ち焦がれています。
次は何の説明もいらないでしょう。
The Velvet Undergroundの「Heroin」
ベルベット自体に中毒性あり。
そしてお次のもそっち系。
drugというやつ。
ドイツのラッパーALLIGATOAHの「WILLST DU」
この曲は初めてダウンロードで買ったという曲。
初めて買ったレコードは?という類の質問の、初めて買ったダウンロードの曲は?というやつだ。
Robin Schulzの編集で最初は知った。
昨今はもうCDやレコードを買うなんて面倒なことは人々はしていないのかも知れない…。スマホが普及して、一つで事足りるようになってしまった。
私は今でも古いipodミニを使っている…。
お次は、
mgk & Trippie Redd の「struggles」
軽快なノリとダメダメ感にキュンとします。
なんだ、ダメダメ推し情報かいっ。
いわゆる応援歌みたいな歌よりも、こういうダメダメな歌の方がずっと元気になるのです。
実際に怖いのが絶望中毒かな。
目の前に扉があるのに、手を伸ばせば窓も開けれるのに、それを開けようとしない、絶望の中に浸っていた方がむしろ楽になってしまっている状態。
実は、私は以前、石油ストーブで一酸化炭素中毒になりかけたことがある。
隙間だらけのボロアパートに住んでいたので換気などした事もなく、徹夜仕事で美術プランの仕事をしていたある寒い冬の日。
突然後ろから首を絞められたような痛みに襲われ、気がついたら私が自分自身の隣に立っていた。幽体離脱ってやつだ。
すると、ミトコンドリア的な全身緑色をした一尺くらいの小さなオジサンが、椅子に座っている私の背後にくっついていて、首の後ろにある割れ目から、私の中に入ろうといているではないか!!!
「えええ!オジサン私の中に入るんかい!!!」
と、隣で自分を見ていた私は驚いたと同時に、
(ヤバい、これは一酸化中毒だ、多分。明日母親と会う約束があるんだ、死んではマズい)
と我に返り、急いで窓を開けたのでした。
さっきの絶望中毒の「窓を開ける」で思い出した。
あー、いっそ、死んでりゃ良かった。
何だったんだ、あの緑のオジサンは。
それにしても母は強し。
すっ飛んできたのか。よく「子どもは親より先に死んじゃいかん」と聞かされていたのだ。
ん?
尺八と中毒性の話だった。
世の中には尺八で身を滅ぼしている人もいるかもしれない。
尺八を持っていないと手が震える。とか、
吹いていないと不安になる。とか、
尺八が吹けないとイライラする。とか、
尺八ばかりを買ってしまう。とか。
…が、
その他の中毒に比べたらそれほど毒性は強くない気がしますので、どっぷり浸かって良いのでは?
はい、とんだ無駄話でした。
ま、時節柄、食中毒には注意しましょうね♡