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春の秩父札所巡り🌸尺八献奏行脚

埼玉県の秩父三十四ヶ所観音霊場、第二十六番から三十番までの、尺八献奏行脚に今年も参加させていただきました。


お天気の心配がありましたが、多少の雨は降ったものの大雨でもなく、炎天下でもなく丁度良い春の気候。

影森駅から出発です。

道中案内板



第二十六番 萬松山 円融寺


門前に観音菩薩像。

まずは「調子」を献奏。



そして、奥の院である観音堂(岩井堂)へ。
昭和電工敷地内を通って行きます。入口で管理人の方に一応確認しなければいけないルールとなっています。

ここを行く。

バッチリお遍路の格好をしているので難なく通過可能。



琴平神社の脇を進む。


右に太子堂。


山道をずんずん。


階段をずんずん。
「石反供養塔」

石反?「日本石仏事典」によると、石段供養塔というものがあり、反=段のことであるようです。

人びとの安全を祈願したのでしょうね。それにしても、こんな大きな石に文字を彫って立てるというのは相当な労力。篤い信仰心と人々へ安全を思う強い親切心が無いと出来ない…。


案内板。
27番への分かれ道。


まだまだ続きます。

お堂が見えてきた。


おお、凄い。


観音堂(岩井堂)


岩井堂背後の岩窟の石仏群


さらに山道を行くと、

聖観世音菩薩像。


小さなお堂が見えます。


修験堂。



次の二十七番には山道コースがありますが、今回は時間の関係で上ってきた300余段の階段をまた下ります。

癒しの地蔵尊

下りは意外とあっという間。
石段が小さく、段が低いので登り降りが楽でした。



第二十七番 竜河山 大渕寺


分かりにくいですが、遠方の木々の間に白い巨大観音像がおられます。 

月影堂

月影堂で、「松風」を献笛。

錦風流の乳井月影が、近衛忠熙(江戸時代後期の公爵)の御前で吹いたということで「松風」を献笛。

錦風流の曲で一番最初に習った曲なので思い出深い一曲です。

錦風流の名前は、乳井月影が近衛公爵からもらったという錦の袋からきている説と、津軽藩主の寧親が吉崎好道を江戸にやり、栗原錦風に習った曲を津軽に持ち帰ったと言うことで錦風流としたという説があります。栗原錦風説の方が有力とのこと。

献奏している間にざっと雨が降りましたが、吹き終わったら雨が止みました。観音様パワーでしょうか。普化パワーかな。
天に感謝🙏



第二十八番 石龍山 橋立堂

すごい岩が見えてきた。


観音堂


…と、献奏前にお昼です。

お蕎麦屋「土津園」

ここにお蕎麦を食べに来るだけでも良いくらい美味しいお蕎麦でした。


腹ごしらえも済みましたので献笛。

一朝軒伝本曲「さじ」を献笛。


このお寺の本尊は全国でも珍しい馬頭観世音。

馬の銅像
「馬堂」2頭の馬の木像。



次は二十九番に向かいます。

途中に巨大ダムが!

浦山ダム


神でも仏でもない人工物が自然の中にありますと、やはり異様な空気が漂います。

人はこういうものを威圧感とし、何やらひれ伏してしまうところがあるような気がします。



第二十九番 笹戸山 長泉院

立派なしだれ桜


今日は4月8日!
お釈迦様の誕生日🙏


「大和楽」を献笛。確か。
すでに記憶が曖昧…。



途中、しだれ桜で有名な清雲寺へ。

まだ咲いている桜ありました。


隣接する若御子神社。

狛犬が犬。



第三十番に向かうのに、武州中川駅から電車に乗ります。

駅までの道。

のどかです。



駅でSLに遭遇。

汽笛を鳴らして行きました。



そして白久駅から、第三十番へ。

登り坂です。


振り返ると道路の先にかわいい駅舎の白久駅。



山道をずんずん登り、本日最後の札所、三十番。


「下り葉」「大和楽」を献笛。



苔むしたお地蔵さんたち。
苔が髪の毛みたいになってる。



雨上がりの雫

ここで無事終了です。

今回も参加させて頂きありがとうございました🙏



西武秩父駅前温泉、祭の湯

最後はやはり温泉♨とお疲れさま会。
しかし、皆さん酒が強い…。



次回も楽しみにしております♪

解説協力
尺八研究家 神田可遊氏

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kataha
古典本曲普及の為に、日々尺八史探究と地道な虚無僧活動をしております。辻立ちコム活に投げ銭チップしていただけたら嬉しいです🙇