良い季節。
桑の実が色づき始めました。
…と、写真と共に5月に投稿したかったのですが、もうとっくに6月半ば。しかも、もう夏日が始まっている。
(六十六部聖調査に時間がかかっておりました汗)
でも、桑の実は一気に熟さないため、順番に色づいてます。まだまだ人間含め、他の動物も桑の実を楽しめますね。
岐阜の実家の母は「桑の実」の事を「桑苺」と言います。ベリーの仲間ってことですね。
母の子供の頃、桑はお蚕さんの為に育て葉っぱを刈ってしまうため、実は少ししか生らなかったそうで、大きくなった野生の桑の木にたわわに生っているのに驚いていました。
私の住む東京都小金井市には、桑の木の巨木があって、その木が発端かわかりませんが、川沿いにたくさんの桑の木が生えていて、好きな人はこの時期にここに集まってきます。
とある男性が桑の実を摘んでその実をほおばりながら私に、
「いい季節ですね」
と、ニッコリ微笑んでそう言いました。
そうなんです。
良い季節なんです。
そして、蛍の育成に尽力された方々のおかげと、たまたま台風の偶然が重なり、その川沿いに蛍が住むようになり、毎年5月の半ば頃から、ふうわりふうわりと夜、蛍を愛でることができるようになりました。
東京で蛍が見られるなんて思ってもいませんでした。
昼は桑の実、夜は蛍。
ついでに梅の実も落ちてたらラッキー。
良い季節です。
因みに、桑の木にはカメムシもたくさんおりまして、実と一緒に摘んでたりして笑。今年は特に多いようで、木を揺らすとカメムシもポトポト落ちてきます。
ご注意を。
蛍はみんなに可愛がられるのに…、可哀想なカメムシ。
さて、
自然のあかりとは全く違う、電気を使ったきらびやかなショーのお話。
東京都、都知事選が発端で、何やらトレンドに「東京都庁プロジェクションマッピング」と出てきた。
なになに?
知りませんでしたよ、そんなこと。
1回、2回じゃなくて毎日?
そりゃ観に行かねばなりませんね。
賛否両論あるらしい。
…と言うことで、観に行きましたよ。
土曜日だったので、誘導スタッフも配置されけっこう観客が集まっていました。
始まって、終わりました。
「・・・」
電気の無駄遣いですな。
観光客向けとのことですが、もっと他に使い道はあろうに。
特に内容が薄っぺらすぎる。
しかもゴジラを起用するなんて、なんと無神経な、と東京電力の原発事故を思い起こすのは私だけだろうか。
2年間で事業費48億。
1日いくらか割ってみましたら、
4,800,000,000÷730=6575342.4657534
1日約657万5千円(合ってます?)
1日で、ねぇ…。
これ、無くしても都民は誰も困らない。
どうせやるなら、デザイナーのキャサリン・ハムネットさんのようなプロジェクションが良いのでは↓
他県の知事のごもっともなご意見。
神宮外苑の樹木伐採といい、これも都民の為ではなく企業の為の事業なのでしょう。
もし、都庁のこの場所と空間を、日本をアピールする観光、芸術のために使うのならば、邦楽の演奏家の生演奏の場にでもした方が、よっぽど良いかと思いましたよ。
そりゃ断然、邦楽推しで。ぜひぜひ。
観光客むけならねぇ。
生演奏なら私が聴きに行きたいですわ。
尺八の紹介文には「世界の尺八」なんて謳い文句がつくのに、当の日本人は聞いたことが無いなんて人が多数ですもん。
ついでに、
コマーシャルとかにも邦楽演奏家を何故起用しないのか不思議でしょうがない。
さて、
言いたいこと言ったので帰ります。
帰り道、都庁から駅までそこそこ歩くんですけど。
都庁のすぐ麓の歩道には、路上生活の人々が青いビニールシートと荷物に囲まれて生活しておられます。
観光客が、そこがゴミ箱かと思ってゴミを捨てている光景を目の当たりにする。
私はここに辻立ちでもしましょうか。
日本の困窮者、路上芸能者の代表としてね。