『魔女と野獣』原作漫画の第5話の感想
このダークファンタジーは、連作シリーズものになっているが、2つ目のエピソードが終わった回である。
キーラの義理の息子が真犯人であることが判明する。キーラは自らの手で彼らを撃ち殺す。
魔女並みの力を与えるが、常に犠牲者を捧げ続けなくてはならなくなる魔導書のために、この一連の事件が起こった。
義理の息子たちの所業に情を断ち切り、彼女が望んでいた『復讐』は完了する。
義理の息子たち二人が、キーラの恋人も殺し、数々の残虐事件も起こしていたのである。
で、これは単純に「復讐はむなしい」とか「憎しみに駆られるのは間違っている」とだけは言えないと思う。
どの道、犯人は退治しなくてはならなかったし、聖騎士団を呼んでも、実は魔女ではなかったわけなので、この場合は何も解決にはならない。
動機が復讐心であるか、市警所属の魔術師としての責任感であるか、どちらであれ結果として犯人が捕まれば良くないだろうか。
私はそう考えたのですね。
この場合は、復讐心を捨てても、犯人の正体が分かった時点で、悲劇的な結末にならざるを得なかったのだから。
まあこれはあくまでも、私の考えですが。
最後にアシャフがキーラに、「また何かあれば魔響教団に依頼してくれ」と言う。キーラは快くその言葉を受ける。
主人公たちが所属する魔響教団は、魔術に関する事なら何でも対応できる。魔女事件も、特設枠で扱う。
聖騎士団は、魔女事件専門で、大規模な事件にも対応できるだけの軍事力がある。
アニメ版では、これの次の次のエピソードで、魔響教団と聖騎士団の対立というか、複雑な関係が描かれる。
たぶん原作漫画でも同じであろう。世界観や設定の提示、それらをストーリーに絡めるやり方、すんなりと受容できるようになっていると思う。
それでは、今回はここまで。
読んでくださってありがとうございました。また次回の記事もよろしくお願いします。