ハラハラさせる話はザラにある?

TwitterXで見たところによれば「主人公サイドが勝つと分かっていても、途中経過でハラハラさせる話は、作るのが難しく、存在するのは稀である」とのこと。

で、「え? そうなのか?」と思ったのですな。

私は漫画も小説も読むのは速くはなく、映画やアニメなども、短期間に大量視聴できるタイプではない。

そのために見た作品数が少ないのはあるだろう。それは前提として、それでも感覚としては「ザラにある」なのである。

今流行の作品だけを追うなら、確かにザラにあるとはとても言えないのかも知れないが、私の場合は、ある程度年数の経った古典的な名作とされる物を見ているのが大きいと思う。

そうした古典的な作品群だけが集まるレーベルや、昔の名のある映画監督を知っておくと、そこから選べば基本的にはハズレはない。

そうした観点から見ると、「主人公サイドが勝つと分かっていても、途中経過でハラハラさせる話はザラにある」という感覚にある。

あくまでも個人的な感覚に過ぎないので、統計的な事実でないかも知れないが。

ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』は50年代の映画であるが、私はそれを90年代の半ばに観た。充分という以上に面白かった。もちろんハラハラ・ドキドキさせてもくれた。

ヒッチコックは、私の親世代の若かりし日の有名な映画監督であった。

後は岩波少年文庫の古典的な児童文学もだろうか。

ハヤカワ文庫の古典的なSFやファンタジーにも、そうした作品は多いと思う。読んだ冊数は少ないので断言はできないが、私が読んだ範囲ではそうであった。

もちろん漫画にもある。過去のヒット作で、なおかつ今でも出版社が電子書籍ででも出し続けていたり、漫画アプリで押してくるようなものがそうである。

他にもあるだろう。

世の中には、今流行りの最近の人気作だけを見ればよく、古典的な作品群などは見なくても良いとする考え方もあるようだ。

別にそれをとやかく言うつもりはないが、ある意味ではもったいないのではないかな? と、そう思ったのである。

それでは今回はここまで。

読んでくださってありがとうございました。

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片桐 秋
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