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『続テルマエ・ロマエ』2話の感想


 またしても主人公ルシウスが現代日本の鄙びた田舎温泉に転移して、そこから知恵を学んで、古代ローマに戻り、風呂の問題を解決するのは同じです。

 古代ローマと同じ泉質の温泉が日本にもあったのですね!

 今回はルシウスのライバル的なキャラが出ています。まあ、おきれいでないほうのライバルですが。

 流行りの派手派手しい風呂を設計する技師として富と名声を得ていて、皇帝にもその名を知られています。

 皇帝からの依頼を受け、結局面倒事はルシウスに押し付けて、ルシウスが解決します。

 流行遅れ、時代遅れとなってしまったルシウスですが、ここで一つ、古代ローマならではの事情があります。

 最新の歴史研究は知らないのですが、古代ローマが滅びたのは、従来の質実剛健さを忘れ、派手派手しい娯楽にうつつを抜かして堕落したからだと従来は言われてきました。

 もちろん、それだけがローマ崩壊の理由ではないでしょう。

 それでも後の世では、古代ローマ時代の派手な風潮は、それまでの質実剛健さと比べて、かなり否定的に捉えられてきました。

 そうした過去の文脈があるので、現代日本の価値観とは異なり、単純に「新しい流行についていけないなら駄目」とはならないわけですね。

 むしろ、流行の派手な風呂を造るライバルは、偉大なるローマ帝国の堕落と衰退の象徴なのでしょう。

 一応掲載されているのは『少年』ジャンププラスなんですが、すでに成功した作品の続編とは言え、こうしたテーマの漫画を扱うとは面白いですね。

ま、『推しの子』も青年誌からの転載ですが。ただ、青年誌とは言え、比較的若年層向けだったはずですね。

 さて、『続テルマエ・ロマエ』の人気は、どうなりますやら?

 漫画そのものだけでなく、そちらも気になります。続きも楽しみですね。

 ここまで読んでくださってありがとうございました。また次回の記事もよろしくお願いします。

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