アニメ版『魔女と野獣』第6話の感想
私が見ているのはNetflixですが、TBSテレビのリンクを貼っておきます。
こちらが原作漫画ですね。
今回は主人公ギドと相棒アシャフが、聖騎士団から狙われている魔女をかくまおうとするお話。
聖騎士団は大規模な魔女事件に対応できる軍隊で、しかし純然たる正義の味方ではなく、背後には闇の事情も隠されている。
ま、王道と言えるだろう。聖騎士団とか正義の何とかという組織や国家あるいは集団やらには、たいてい大きな欠陥、不正義がある話になるものである。
主人公たちは魔響教団なる組織に属していて、魔術が関わる事件を解決する役割を担う。魔女事件にも対応できるが、そこで聖騎士団との対立がある。そんな構図になっているようだ。
今回出てきた魔女は、かなり可愛らしい感じの美少女で、彼女の戦い方も聖騎士団の動きも、アニメ映えするアクションである。
一方で、これは個人的な好みだが、1話から5話までは、陰鬱とも言える静かさの中で進行していた物語が、いくらか騒々しい感じになったなとも思ってしまった。
派手な動きが無いゆえに、個々のキャラクターの心理に焦点を当ててじっくりと物語が描かれていたので、独特の生々しさ、別な言葉で言えば現実味があったのだが、それが薄れてしまった気もする。
別に悪くはない。面白くないか、面白かったかで言えば、間違いなく面白かったのだが。
アニメは漫画よりは進行が速い。6話目だと、原作漫画ではもうけっこうな話数のはずである。同じような話の進め方だと読者は飽きてしまうかも知れない。
だがアニメ版は、話数少なめで新しい要素が出てくるので、いくらか唐突感がある。そんな気がした。
とは言え、アニメ版もそろそろ1シーズン全14話の中盤に差し掛かる頃ではあるのだが。
聖騎士団と美少女魔女の話は、まだ続く。6話の終わりでは、まだ途中である。
物語の内容は、事件を起こした悪役を追ってやっつけるという、単純な構図ではなくなった。その点は、次の展開が実に楽しみでもある。
聖騎士団側も一枚岩ではなく、水面下での対立がある。そのあたりがどう描かれるのかも、楽しみになった。
聖騎士団側の事情に主人公たちが直接関わるのは難しそうであり、メリットもなさそうだが、このあたりは、今回の物語では完全に決着を付けずに『引き』となるのだろうか?
とりあえず、また次回も観てみようと思う。
ここまで読んでくださってありがとうございました。また次回の記事もよろしくお願いします。