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ゲームのアイデア【創作者の勢力争い】その6
元々の記事はこちら。
前回の記事はこちら。
今回は《芸術文学》のスキルを紹介する。
陰影に満ちた人生の色合いを表現し、多面的な人格を持つ登場人物を造形し、フィクションの中で快楽を満たすだけではなく、目標を達成するだけでもなく、ただその場にある、あるがままの世界の有り様を描き出す。
ごく大まかに言って、それが《芸術文学》の特性だ。
スキル名『観察と再構築』
これは《芸術文学》が、自ら世界を観察して、思うこと感じたことをフィクションの形に再構築してゆくスキルである。
過去の歴史やハイファンタジーの背景世界であっても、現実を観察して得たことを、《芸術文学》は好んでフィクションとして表現する。
フィクションに再現された情景は、現実そのままではないが、現実をある一面から切り取って、作者なりの解釈やものの見方を加えて、物語として再構築されるのである。
こうして作られたフィクションは、ある特定の思想やメッセージを伝えることもある。
しかし、むしろそれを明確にはしないことにより、読者それぞれの立場や考え方を尊重し、それぞれが自分にしかない答えを自ら導き出すことを、より重視することが多い。
このスキルは、読者それぞれの個人的な気付き、個人的な感じ方をもたらす。
そのためには、作者のメッセージは、明瞭には示されないことが望ましいが、対象読者が望むなら、ある程度は明確にしてもかまわない。
しかしその場合、読者は作中に書かれたメッセージに依存し、《芸術文学》特有の『個々の気付きや、その人だけの感じ方を尊重する姿勢』を阻害する危険もある。
このスキルは、《快楽の園》を相手にする際には、マイナス30%のペナルティがある。
なぜなら、彼らはほぼ常に、明確さを何より重んじ、個人的な感じ方よりも、皆で同じように感じて共有することを大事にするからである。
同じ《芸術文学》相手には、プラス20%のボーナスがある。
《ノンポリオタク》《配慮する人》相手には、相性が良ければ過大とも言える評価をもらえる。プラス20%のボーナスがある。相性が悪ければ、マイナス20%のペナルティがある。
なぜなら《ノンポリオタク》は自分の好みを、《配慮する人》は自分の思想を、最優先するからである。
《エンパワーメント》には修正が掛からない。
一部で誤解されているのとは異なり、《エンパワーメント》が支配する領域、使用できる表現技法と言い換えてもよいが、それらはかなり広いからである。
今回はここまで。
ここまで読んでくださってありがとうございました。また次回の記事もよろしくお願いいたします。
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