子どもは6ヵ月になると風邪をひくって本当?
子どもが病気になっている時。
「痛いよ、つらいよ、苦しいよ…」って泣いてる子をみると、
側にいる私たちも心配だし、つらいですよね。
言葉がまだ出ない年齢だったら泣き続けて、夜も眠りにくいので余計につらい。
でも、一方で、こうやって風邪を経験することで、子どもの免疫が鍛えられている一面もあるんです。
生後6ヵ月がなくなる免役は母体由来
例えば、下のグラフは、子どもの免疫力の源である免疫グロブリンが、年齢とともにどれくらい増えているかを示した図です。
(緑の線)
産まれるまで胎内でママからもらう免役。
産後6ヵ月頃にむかって減少していきます。
よく育児書で
「赤ちゃんは6ヵ月になると免疫がなくなるから、風邪をひきます」
と書いてあるのは、ここからの考え。
(出生後:右側の線:赤色、緑色、青色)
産後は複数の免疫が活性化していきます。
赤色や青色の線の免疫は、子ども自身がつくりだしている免疫。
それに緑色の母体由来の免疫は産後減っていくけれど、一方で産後にまた増加をしめる変化も見せてくれる。
産後に免疫はなくならない。
子ども自身がつくりだしている免疫もちゃんとある。
けれど、まだ分泌量も少なく、活性化させる経験が足りない。
十分に働くことができない…
これって新品の靴と似てると思います。
靴をおろしたての時は、まだ履き慣れていないために、靴擦れができたり履きにくい。
でも、何度も履いているとなじんでいく。
何度も何度も履いて、自分のお気に入りの一足になっていく。
子どもの免疫だって、まだまだ赤ちゃん免役。
未熟な発達だから、十分に免役機能を発揮することができない。
だから、ちょっとパパやママ、家族や保育者の回復の手伝いが必要。
そんな時にできること=子どもへの看護です。
つらいよと泣いている時は、体もつらいが不安もいっぱい。
だから、いつもより丁寧な言葉を使い、ゆっくりした口調で話しかけてあげてください。
「いたいの、いたいのとんでけー」
「つらいね、がんばってるね、愛してるよ」
できることからでいいんです。
できる時に、できる範囲でね。
子どもの受診の目安をもっていると、慌てずに済みますよ。
育休中の人は特にしっておきたい話がいっぱいです。