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学校に行かないという選択(一)~ここから始まった~

「不登校」なんて簡単な言葉で片付けてほしくないんです。
学校に行かない。行けない。行く意味を見いだせない。それぞれの事情があるんです。

我が家にも、ドラマで見るみたいなこと、起きました。


その日は突然やってきた

我が家の娘ちゃん。小学校受験も乗り切った、順風満帆で進んでいきそうな感じだったのです。
お友達とのトラブルも大きなものもなく、部活も楽しく、まあ、忘れ物は多い子でしたけど先生からのご注意も時々あるくらい。

小学校から一緒のお友達は、お母さまも本人もよく知る方たちばかりなので、安心していたんです。

「頭が痛い。薬のんでも治らない」
そう訴えてきたので、単純に体調不良だと思い。保健室で休んだり、あまりにも頭痛がひどいので頭痛外来に行ってみたり。
でも、学校に行く途中で、どうしてもたどり着けなくて帰ってくるようになりました。

女の子たちの完全犯罪

ある日、娘ちゃんが特別重大ではないようなふうに、私に言ってきました。
「〇〇ちゃんと、△△ちゃんは、私が話かけると無視して、二人で笑っている」って。なんかおかしいおかしいって、娘ちゃんは言うんです。

でもそれはその二人だけでなく、それ以外にもいたようでした。
先生がいたりすると、いつもどおりはしゃいで仲良くするのだそうです。

小学校時代から仲良くしていた子たちです。信じられませんでした。なので、娘ちゃんも気のせいなのかもと思って、だいぶがまんしていたようでした。

そんな日々をすごしているうちに、もう学校に行くために家を出ることもできなくなりました。

私は、ちょっとくらいなら頭痛薬でものんで行きなさいと、最初は言っていました。でもなんだか様子がずっとおかしくて。
しかたなく、休ませました。でも何日たっても朝になると頭痛がひどくて起きられなくて。

原因はわかっていたんです。
もちろん担任の先生にも相談しました。
その返答は「みんな仲良さそうですよ」でした。

そんなわけないんです。でも、女の子は上手だから、見えないところでえげつないことをするんですよ。
そして証拠が残るようなことはしないんです。

学校が守っているものとは

学校はなにもしてくれなかった、としか言いようがありません。

母親がカウンセリングを受けるべきといわれて、スクールカウンセラーと面談しました。

娘ちゃんに嫌な態度をする生徒に会わせてくれと頼みました。無視されました。

犯人グループがわかっているので、その生徒たちに学校を休ませて、うちの娘ちゃんが登校できるようにしてくれと頼みました。もちろん却下。

学校に行かなくてもいい

ある時点で、「学校行かなくてもいいよ」と娘ちゃんに私が言いました。
学校はなにもしてくれない。ちゃんと通ってくる生徒が大切なんです。

カウンセリングを私が受けたから、そう思えるようになったのかもしれません。

そうなるまでには、いろいろあったのですが。
無理に学校に行かせようとしていた時期があり、それに抵抗する娘ちゃんとの闘い!さらには、110番までしてしまうという大騒ぎ。
これは続きで投稿します。

とにかく、学校に行かなくてもいいんだ!って思ったところから、娘ちゃんと私の心が軽くなったのです。

ずっと行かなくていいのか

これは序盤のこと。とにかく命を捨てようとしたり、親子で悲観して生きていくようなことはしたくなくて、ずっともがいていました。

これから先が大変です。
だって、大人になっていくのに学校ってずっと行かなくていいのか。進学しないの?じゃあ、どうやって生きていくの?

学校に行かない期間は、娘ちゃんが毎日お休みなのをいいことに、私の仕事がない日はあちこち遊びに行ったり、お買い物に行ったり楽しみましたが、頭の片隅には「将来のこと」がずっとありました。

続きは次回にします。長~いので。


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