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続・帯状疱疹後神経痛に悩む薬剤師~皮膚科の患者さんは大変なのです~

帯状疱疹を発症してから4週間。よくなるどころか、日がたつにつれて苦しみの種類が変わるだけ……。

こんなにつらいんだっけ?と自分の記憶を疑いたくなる。


発症から4週間

最初に頭痛かも?と疑い始めたころから数えたら、もう1か月だよ。この苦しみからいつ解放されるのか。

当初のピリピリずきずきの痛みはピークを越えて、耳の後ろから頭皮にかけてのぶつぶつも消えた。
しかし、皮膚科の医師の予言どおり、次はかゆみだった。

かゆみは、少し前まで痛くて痛くてしかたなかった場所が、今度は面白いようにかゆくなってきた。かさぶたもとれて、患部は乾いてきて、今ではもう皮膚は「なんのことでしょう?」みたいな見た目をしている。医師からも「あれ?どこだっけ」と言われた。

かゆいから、掻いてしまったらこれがまあ大変。帯状疱疹後神経痛は、継続中というか悪化中。掻いたその直後に、そこに激烈な痛みが走るわけですよ。

夕方からが大変

朝、プレガバリンとロキソプロフェンを服用して、なんとか出勤。午後も毎日「あれ?今日は大丈っぽいな」と思う。しかし、夕方18時を過ぎたころから薬が切れてくる。

薬の離脱症状のように、仕事しながら「痛い~痛い~」とつぶやきながら歩き回る。もちろん仕事の手は抜けないので、痛みはちょっと置いといてとなるが。がまんが限界に達すると、とりあえずロキソプロフェンをのんじゃう。

プレガバリンをのんでもいいが、75mgを2錠服用すると眠くて意識が遠のくのでなんとか就寝前までそっちは延ばしたい。

帰宅するとかゆみとの闘い

自宅にいると、気持ちも安心するためか無性に頭皮がかゆくなる。そして掻いてしまって、痛みで悶絶。この繰り返し。

早くプレガバリンを服用したいところだが、のんでしまったら入浴もままならないほど眠くなる。キッチンの洗い物も、猫たちのトイレのお片付けもできなくなる。まだ服用したらいけない。

頭皮に触れるとこんなに痛いのに、不思議なことに入浴してシャンプーするときは全然痛くない。温めると良いっていうのは本当だ。ずっとお湯を浴びていたい。

眠くて眠くて。どれだけ寝るんだろ

プレガバリン服用すると、すぐに眠くなる。なんと単純な体なのかと思う。そして、長ーく寝てしまう。眠いから、早めに就寝するが、9時間くらいは寝てしまう。いつもは6時間くらいだったのに。

さらに、お休みの日は目覚まし時計をかけないので、9時間くらい寝ておいて、さらに14時くらいからはお昼寝までする始末。もともとあまり睡眠が得意ではなくて、寝ない方なのでこの生活には戸惑う。
こんなに寝てしまって、もったいない!!って。色々やろうと思っていたことができなくて。

患者さんにかける言葉の見直し

今まで、自分も帯状疱疹になったことがあったし、同じような症状で薬局に来た患者さんには、痛みもわかるしそれなりの指導をしてきたつもり。しかし、この50代の体にこの症状は、ひどすぎる。

患者さんへの言葉のかけかた、薬の説明や注意なども見直し決定。ごめんなさい、今までの指導はあまりにも患者さんの気持ちに寄り添っていなかった。
もしかすると、60代、70代それ以上の患者さんたちはもっとつらいのかもしれない。私はまだまだ修行が足りない。

皮膚科が大好き

実は私には別の疾患もあって、大きな病院の皮膚科にも定期的に受診している。思えば、小さいころからなんだかんだと皮膚科ばっかり通っている。

そして、皮膚の苦しみは命にはかかわらないかもしれないけど(私の場合は幸運なことに)、かゆみや痛みで悶絶していても、外からはわからない。もちろん、全身にぶつぶつがでていて原因不明で出血までしちゃっていても、仕事は休まなかった。

ある意味、一番つらいのは皮膚科の患者さんなのではないかといつも思う。かゆいだけでしょ、乾燥してるんだったら保湿しなよ、ニキビなんて顔洗って薬つけときなよ、なんて思ったら大間違い。本人にとっては、生きているのがつらくなるほどの大問題なのです。

そんな困難を救ってくれるのは、いつも皮膚科の先生でした。皮膚科大好き、皮膚科の薬も大好き。ありがとう!!感謝しています。

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