だって天才じゃないんだから。
僕は左利きのエレンという漫画がとても好きだ。
主人公の、朝倉光一が、情けなく泣くシーンがあるのだけど、そのシーンがすごく好きだ。
何者かになりたい。
意識の上でそう思い始めたのは、大学生になってからだろうか。
1年間、勉強だけに全てのエネルギーを注ぎ込んで入学した、日本では一番と言われる大学。
大学生になった途端、僕は自由に放り出された。
授業に出るのも、履修コマを決めるのも、部活をやるのも、サークルに入るのも、バイトをするのも、誰と付き合うかも
全て決めるのは、自分だ。
ヒントやアドバイスはあるけれども、
誰もその答えを教えてくれない。
大学受験はシンプルだった。
勉強していた内容は、きっと凄く難しかったんだろうけど、目的はただ一つ。その大学に受かること。
大学以降は難しい。
それでも、何者かになりたいと願う自分がいた。
あれから7年。
今も僕は、何者かになりたいと思っている。
答えはすぐに出ない、出るものじゃないと思えるようになったことが、成長かもしれない。
そんな今の自分だからこそ、光一の言葉が刺さる。
そして、もう1人の主人公、エレンの言葉も。
本気出して
本気出して
本気出して
それから諦めろ。
だからこの漫画の主人公たちに、こう言われてる気がする。
僕は芸術家でも、アーティストでも無いけれども。
って。
だから僕は、書く。
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