電気ショック
電気ショック
手術後14日目、電気ショックを受けた。
良く自販機などの横に設置されているAEDと似たようなモノです。大きな湿布薬に電線が付いており、それを右肩に1枚、左わき腹に1枚配置しスイッチオンで電気が流れる仕組み。
病院で行う場合、それに追加して心電図を付け、万が一のための酸素マスクを用意し点滴も付ける。そしてめっちゃキツくて長い靴下を履き(血の流れが大事な内蔵に多く行くようにする)準備を行う。
最後に点滴から麻酔薬を流してもらい、感覚がマヒした所で先生が電気ショックを与える形となっている。
私もその様に用意が成され麻酔薬を入れ始めた所で・・・
先生から呼びかけられて、気付いたら電気ショックは終わっていた。
体感的には一瞬ウトウトした程度。会議中に頭がガクッとなった瞬間に先生から呼びかけを受けた感覚だったが実際には20分ほど経過していたらしい。
そして体調はすこぶる気分が良い。血流がものすごく良くなって血沸き肉躍る感覚。超辛い食べ物を一気喰いした後に頭に血が上ってくるイメージ。マジでスーパーサイヤ人にでも覚醒したか?と思ったほど俺の背後に大きな「うぉぉぉおおお!!!!」という文字が確かに存在していた。
どうやら電気ショックで上手く不整脈が消えた模様で先生もドヤ顔で体調良いでしょ?とたずねてきた。数日様子を見てまた戻ってしまう様だと、今度はカテーテルとなる旨を告げられて処置は終了、私も自身の病室に戻る事となった。
正常に戻っただけなんだが、それまでの異常な状態がどれだけ辛かったかが良く理解できた。
脳みそにも血液が行く量が少なかったのだろう、頭もスッキリ。爽快な気分だった。
当然歩く事も普通にでき、この日は非常に安心したのを覚えている。
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