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外国人労働者への支援、この活動にかける思い

39年間商社で海外向けのインフラの仕事に関わらせて頂きました。中東、南米、東南アジア等15年にわたる海外駐在で、やる気だけの私にビジネスを教えてくれたのは、各地で一緒に働いた勤務先やパートナー企業の皆さんでした。多くの外国人が日本に働きに来てくれている今、今度は私が恩返しをする番だと考えてこの活動を始めました。

海外でビジネスを行う際に重要だと感じたのは、我々日本人は常識だと思ってわざわざ相手に説明せず省略してしまっていることが多いということと、そういうことこそしっかりと口に出して説明しないと何も伝わらずこちらの期待は終ぞ実現されずに失望が積み重なるだけで結果が出ないということでした。また、そうした共通理解を積み上げて常に目標と手段を確認しながら、成果が実感できてその仕事が楽しいと思ってもらえるまで寄り添うことがとても大事であったと思っています。

僅かな経験ではありますが、それを踏まえて考えると、日本の各地で増えつつある外国人労働者の皆さんと彼らを初めて受け入れた企業の皆さんとの間でももしかしたらこういう点に起因した問題が起こっているのではないか。だから、夢をもって来日したはずの多くの外国人労働者が、借金した来日費用を返すことすらできないのではないかと不安になり「失踪」「不法滞在者」という道を選ばざるを得なくなっているのではないかと感じています(令和5年の技能実習生の失踪者が9753人に上り、過去最多となったと出入国在留管理庁が発表しています)。

日本側の受け入れ企業の皆さんと外国人とビジネスを行う上で重要な点を共有させて頂くことで、外国人労働者の皆さんがすべきことをしっかりと理解できるようになって、自らの成長を自覚しつつ楽しみながら、安心して育成就労から特定技能へと長期にわたって御社に貢献できるような仕組み作りにご協力できればと考えています。

今後外国人労働者の受け入れを考えている、或いは既に受け入れたけれど今一つうまく行っていないとお考えの企業の皆様に、できるだけそのまま使って頂けるような実用的な形で外国人労働者との理解増進に役立つアイデアをご提案していきたいと思います。

尚、将来的には個別の労使間の問題解決にも貢献できればと考えて、今年から老体にムチ打ちつつ、社会保険労務士の資格試験にも挑戦しております。こうした面でもいつかお役に立てるようにしたいと思っています。

粕谷孝一

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