粕谷孝一@外国人労働者がワクワク働ける日本にするLABO

海外での事業経験を中小企業の皆さんにもお伝えして、外国人労働者が働きがいを感じながら生き生き働けるような環境を作るお手伝いをしている中小企業診断士です。外国人労働者にも地域の皆さんにも幸をお届けしたいという気持ちで活動しています。

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外国人労働者への支援、この活動にかける思い

39年間商社で海外向けのインフラの仕事に関わらせて頂きました。中東、南米、東南アジア等15年にわたる海外駐在で、やる気だけの私にビジネスを教えてくれたのは、各地で一緒に働いた勤務先やパートナー企業の皆さんでした。多くの外国人が日本に働きに来てくれている今、今度は私が恩返しをする番だと考えてこの活動を始めました。 海外でビジネスを行う際に重要だと感じたのは、我々日本人は常識だと思ってわざわざ相手に説明せず省略してしまっていることが多いということと、そういうことこそしっかりと口

    • 外国人にワクワク楽しく働いてもらう為に (6) 生理的欲求 ③「食」

      このnoteでは、外国人労働者が働きがいを感じながら生き生き働けるような環境を作るお手伝いをさせて頂いています。 前回は、外国人労働者を受け入れる企業側での具体的な対策の全体像の内、生理的欲求のその②として残業・休日の適正管理について説明させて頂きました。 今回は、生理的欲求のその③として「食」についてご説明します。 食べ物は大事 言うまでもありませんが、元気に働くためにはおいしい食事は欠かせません。特に、慣れない海外の土地に来た場合には、ふるさとの料理・特に実家の料

      • 外国人介護労働者を受け入れようとは思わない事業者が58% (介護ポストセブンより)

        介護ポストセブンによる、2023年度の「介護労働実態調査」の結果に関する記事です。 ちょっとびっくりしたのは、外国人介護労働者を受け入れている事業所はわずか13.4%しかないこと。さらに、現在受け入れを行っていない事業所のうち、「今後も受け入れようとは思わない」とする事業所が約58%と半数以上もいるということでした。 この記事では、結論として「受け入れに慎重な事業所の意識改革が不可欠であろう」とされていますが、ニュアンスは若干違うのではないかと思っています。実は昨年父を亡

        • 外国人にワクワク楽しく働いてもらう為に (5) 生理的欲求 ②残業/休日の適正管理

          このnoteでは、外国人労働者が働きがいを感じながら生き生き働けるような環境を作るお手伝いをさせて頂いています。 前回は、外国人労働者を受け入れる企業側での具体的な対策の全体像の内、マズローの欲求5段階説の最初の欲求である生理的欲求についてと、その①として社宅について説明させて頂きました。 今回は、生理的欲求のその②として残業・休日の適正管理に関してご説明します。 残業と休暇は外国人労働者が勤務先を選ぶ時の重要な基準! 平成十九年厚生労働省告示「外国人労働者の雇用管理

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          外国人労働者受け入れセミナー 雇用の注意点など学ぶ (NHK岡山より)

          岡山県内の企業でも外国人労働者の受け入れが進む中、受け入れ企業向けに外国人材を雇用する際の注意点などを学ぶセミナーが岡山市で開かれたというNHK岡山からのニュースです。 このニュースの中で私が非常に素晴らしいと思ったのは、やさしい日本語に関する日本語講師の方からの説明で「受け入れる企業側が外国人労働者にもわかるような話し方をして歩み寄るべきだ」という点を啓蒙されていることに加えて、外国人材の受け入れ支援などを行う協同組合の理事の方が「外国人労働者の資格取得やスキルアップを後

          外国人労働者受け入れセミナー 雇用の注意点など学ぶ (NHK岡山より)

          浜松市と市内企業がフィリピン・ダバオ市での「人材育成」の仕組みを構築(PR Timesの記事から)

          浜松市と市内企業がフィリピン・ダバオ市での「人材育成」の仕組みを構築しているというPR Timesでの記事です。 この中心となっているのが、一般社団法人グローバル人財サポート浜松という浜松での多文化共生を目指して在住外国人の社会的自立の支援などを行っておられる組織であり、ヤマハやスズキといった市内企業とも協力しつつ、ダバオ市のフィリピンカレッジオブテクノロジー(PCT)と業務締結を行い、日本語奨学制度を創設して、浜松市への就労を目指す学生たちに日本語教育を行なっておられるそ

          浜松市と市内企業がフィリピン・ダバオ市での「人材育成」の仕組みを構築(PR Timesの記事から)

          自動でウェブサイトの文章にふりがな(ルビ)を追加できる技術があるそうです

          漢字のふりがなであるルビをホームページの日本語に自動的に追加できる技術に関する記事です。 開発されたのは一般財団法人 ルビ財団という団体で、2024年4月より、ウェブサイトを閲覧する子ども、外国人の方などの漢字を読むことが苦手な人に対してアクセシビリティを確保・向上することを目的に、自動でルビを追加する機能「ルビフルボタン」を無償で提供されておられるそうです。 導入する為にはルビ財団に連絡して審査のうえで登録が必要ということですが、技術的には既存のウェブサイトの HTML

          自動でウェブサイトの文章にふりがな(ルビ)を追加できる技術があるそうです

          「やさしい日本語」名古屋市立大の取り組み(讀賣新聞オンラインから)

          多文化共生に取り組んでいる名古屋市立大人文社会学部の山本研究室は、国内で暮らす外国人の視点を取り入れつつ「やさしい日本語」を推進しているという記事です。 特にこの学生さんたちの取り組みで重要だと感じるのは、日本人なら分かるけど外国人の皆さんには理解が難しいものを普段の生活の中から見つけ出して、そうした点を改善することで外国人にも住みやすい社会にしていこうとしている点です。 例えば、病院に行った際に症状によって何科を受診すべきかのわかりやすい説明を作成するとか、役所の申請書

          「やさしい日本語」名古屋市立大の取り組み(讀賣新聞オンラインから)

          外国人にワクワク楽しく働いてもらう為に (4) 生理的欲求 ①快適な社宅と無料Wi-Fi

          このnoteでは、外国人労働者が働きがいを感じながら生き生き働けるような環境を作るお手伝いをさせて頂いています。 前回は、外国人労働者を受け入れる企業側での具体的な対策の全体像をマズローの欲求5段階説を使って俯瞰させて頂き、外国人労働者の立場で見た欲求のタイプごとの分類を試み、タイプごとの重要性の意味合いについて説明させて頂きました。 今回からは、各々の欲求ごとにそこに分類された対応策に関する具体的な説明をしていきたいと思います。今回は最も基本的な欲求である生理的欲求とそ

          外国人にワクワク楽しく働いてもらう為に (4) 生理的欲求 ①快適な社宅と無料Wi-Fi

          外国人にワクワク楽しく働いてもらう為に (3) 外国人労働者を受け入れる企業側での対策の全体像

          前回は、外国人労働者を受け入れる企業の皆さんが「郷に入れば郷に従うべし」と突き放すのではなく、双方が歩み寄りながらお互いが無理なく過ごせる環境を作ることが重要だというお話をさせて頂きました。 「じゃあその為にはどうすればいいのか?」、今回からその具体的な方法についてお話しさせて頂きます。まずは、外国人労働者を受け入れる企業側での具体的な対策の全体像を俯瞰したいと思います。 外国人労働者を受け入れる企業側での対策の全体像 中小企業診断士が企業診断をさせて頂く際の経営組織の

          外国人にワクワク楽しく働いてもらう為に (3) 外国人労働者を受け入れる企業側での対策の全体像

          特定技能外国人の人権保護の為に農業派遣事業者9社が業界団体を設立(日本農業新聞より)

          日本農業新聞の記事です。 特定技能制度では、季節ごとの仕事量のばらつきが大きい農業と漁業についてのみ派遣形態での外国人の就労が認められていますが、この度そうした農業分野の派遣事業を行う人材派遣会社9社が「特定技能派遣事業者コンソーシアム」という業界団体を設立し、業界として外国人の人権保護やキャリアアップに取り組むことになったそうです。 本当に残念なことですが、就労の現場では過重労働や賃金不払い等の苦しい経験をしている外国人がまだまだ多いと聞きます。こうした業界の中の企業の

          特定技能外国人の人権保護の為に農業派遣事業者9社が業界団体を設立(日本農業新聞より)

          JICE主催無料セミナー「外国人従業員とのコミュニケーションのコツ」

          一般財団法人日本国際協力センター(JICE)が、厚生労働省からの受託事業「外国人就労・定着支援事業」の一環として、外国人従業員を雇用する、または雇用を検討する事業者を対象に無料のオンラインセミナーを開催されるそうです。 日程は以下の通りです。 2024年11月28日(木) 14:00~15:00 2025年1月30日(木) 14:00~15:00 2025年2月27日(木) 14:00~15:00 ※上の3回は同じ内容です。 本セミナーでは、日本語があまり話せない外国人と

          JICE主催無料セミナー「外国人従業員とのコミュニケーションのコツ」

          多文化共生の為のコミュニケーションのコツ~やさしい日本語(JICE動画から)

          一般財団法人 日本国際協力センター(以下JICE)が大阪市の「多文化共生の地域づくりに向けたエリアプログラム支援事業」の一環として制作した「多文化共生のためのコミュニケーションのコツ」をテーマとした動画です。 この中で、外国人にもわかりやすい「やさしい日本語」についても説明されていますので、今後外国人とコミュニケーションをとってみようと思われる沢山の日本人の皆さんに見て頂きたいです。 日本人同士ですらあまり地域で会話をすることがなくなっている昨今、外国人に話しかけることは

          多文化共生の為のコミュニケーションのコツ~やさしい日本語(JICE動画から)

          【ミャンマー】日本企業の求人、3カ月連続で男性30%割れ(NNAの記事から)

          日本企業による外国人労働者雇用に関する記事です。ミャンマーでは2021年2月の軍部によるクーデター以降混乱が続いており、その影響で日本をはじめとする外国での就労を希望する若者が急増しており、実際に訪日するミャンマー人も年々増えております。 その一方で、若者の海外への流出を食い止めたい軍事政権は今年2月に徴兵制を発表し、同5月からは徴兵適齢の男性の海外就労に向けた手続きを制限しつつあり、その影響で日本企業からの求人も男性を避けて女性の割合が増えているということです。 私は政

          【ミャンマー】日本企業の求人、3カ月連続で男性30%割れ(NNAの記事から)

          外国人労働者の定着に必要なものとは?(朝日新聞デジタルの記事から)

          茨城県での外国人労働者の雇用状況についての朝日新聞デジタルの記事です。 県内の生産年齢人口(15~64歳)が、この20年で約2割減る中で、外国人労働者の必要性は高まっており、既に県内の28%の企業が外国人材を採用しているそうです。 そうした受け入れ企業の皆さんの問題意識は、折角受け入れた外国人労働者の在留資格の在留期間が3年或いは5年と短い為に、特定技能2号や技人国等のより高度な在留資格へのキャリアアップがされない限り、一人前になっても10年以上の長期間の勤務ができない、

          外国人労働者の定着に必要なものとは?(朝日新聞デジタルの記事から)

          外国人にワクワク楽しく働いてもらう為に (2) 受け入れ側の「郷に入れば郷に従うべし」は機能しない?

          前回は、外国人との比較において日本人の方が(社会が暗黙裡に共有するものが多いがゆえに)かなり特殊なんだというお話をしました。 今回は、昔海外に働きに出た頃のことを思い出して、絶対的マイノリティーになるってどういうことか、私は「郷に従えたのか」についてお話ししたいと思います。 中東での海外初体験で起こったこと 言葉も文化も全く異なり土地勘もない街に行って、何が起こったか? 私の最初の海外赴任は1988年社会人3年目25歳で行った中東の某国の首都でした。当国では「イスラム教

          外国人にワクワク楽しく働いてもらう為に (2) 受け入れ側の「郷に入れば郷に従うべし」は機能しない?