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この歳になって過去を振り返るってどこまで戻ればいい?


ぽっかり空いた心の穴



きっかけを思い返せば
それを手に入れた時から
小さい穴がうまれて
大きくなっていったのかもしれない


「テレビの世界で働きたい」って
学生のころから思っていた

テレビの仕事を通して
人の心を動かしたい

それは自分もテレビに影響されることが多かったから。
一歩踏み出す勇気や、希望を持つことができたから。

『自分が原動力となり人に影響与えられる存在になりたい』

って本気で目指していた。

成長していく過程でも、
「私の行動が誰かの背中を押しているって」
実体験している経験もあった。


幼稚園の頃


男の子より身長も高くて足も速くて。
目立つ存在でもあって。
正義感も強くて。

先生に、年少さんの面倒を任されて。
頼られていたことを覚えている。

運動会の時
男の子同士・女の子同士で年長×年少でペアを組む競技があって

私ももちろん、年少の女の子とペアを組んだんだけど。
物静かな年少の男の子が誰とも組めなくて。
私が女の子・男の子二人とペアを組んで、走った。

練習だけだと思ったのに、本番も2人と組むことを先生から告げられ。
本番も一緒に走った。

『普段なら、男の子にも負けないのに…』

両手をふさがれて走る私は
初めて自分より前に人が走ることを許した

その後も、
その男の子に好かれていた記憶がある
更には同じ歳の女の子からも。

男の子にからかわれてる女の子を
よく助けているようになった

幼いながらも女の子から憧れられている自覚があった

それからというもの
いろんなシチュエーションで

「飛白ちゃんがいっしょなら、先にやってくれるなら、できる!」

という友達が増えた。
私が集めたわけではないけど。
先生も何かと私をお手本のように一番初めにした。
(その後、リレーの走順を1番にこだわるようになる)

一番初めにやるから、失敗してもいい
やり直す時間があるから

と思ってやっていた。
お遊戯会の練習も
楽器の演奏も
庭での遊びも

みんな私を真似てから自分もやってみる

そのころから、
ー私は一人でも一歩踏み出すことができるんだー
ー私の行動が誰かの背中を押しているんだー
ー私は生み出す側なんだー

という気持ちが芽生えたんだと思う。


『人の心を動かす仕事ってなんだろう』

考え始めた当時はまだ、芸能人やアイドルだと思っていた。
そこを目指すときもあった。
生半可な気持ちだったけど…

大人になっていろんな人に出会って
目標が明確になって

自分で計画を進めた

そしてこの仕事に出会ったんだ

飛白

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