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かすみを食べて生きる80:常食スタート‼

脳梗塞 発症2か月と17日目:リハビリ病院2か月目㉗

食事:脳梗塞(ワレンベルグ症候群)の後遺症のため、嚥下ができなくなり訓練中。食事はみじん食にとろみつき汁物。首を左に向けると飲める。食事以外の時間は水分、プリン・ヨーグルト程度は食してもよい。
状態:歩けるようになってきた。終日、館内フリー歩行自立。きょろきょろすると少しめまいがする。

昨日の嚥下造影検査を受け、今日の昼より常食(普通食)が始まる。
78日ぶりの普通のごはんがきた。
ただ、身体は有限の資源だった。

『かすみを食べて生きる 序文と目次』
<発症2か月と16日目:リハビリ病院2か月目㉖
発症2か月と18日目:リハビリ病院2か月目㉘>

朝ごはん#23

おかゆアート:がんばる

お昼の常食の前に、朝はみじん食。
献立はこちら。

  • 白菜の煮びたし

  • キャベツのみそ汁

  • マンゴーペースト

  • ソフール

  • おかゆ

  • アイソカル100

葉物野菜の煮びたしはみじん食でも安定の食べやすさ。
最近、体が朝もう少しタンパク質が欲しがっている。
所要時間は35分。いい調子。

お昼ごはん#36

はじめての常食

とうとう、常食が来たぞーーー!!
脳梗塞発症78日目。約2か月半ぶりの普通のごはん!
献立はこちら。

  • しいらの塩焼き、もやしとピーマンのソテー添え

  • 大根とにんじんの炒め煮

  • みそ汁

  • 軟飯

  • アイソカル100 1本

見た目が!しっかり料理!!おいしそう!!
まずは大根とにんじんの炒め煮
煮物、食べやすい。
しっかり噛めばみじん食と大きな差はない感じ。
厚揚げの皮は少し硬さがあるので、そのまま飲んでのどにひっかけないように気をつけたい。
そしてしいらの塩焼き
お魚おいしい。魚の身をかみしめる喜び。
これもしっかり噛めば大丈夫。
そしてみるからに危険を感じるのは、もやしとピーマンのソテー
もやし、のどにひっかかりそう。
食べてみるともやしは噛むと中から水分が出てきた。
その水分を先に飲んでいけば外の繊維の部分だけ残って、それをしっかり噛んで小さくすれば、引っかかることはなかった。
ミキサー食やみじん食にはなかった、シャキシャキ感がうれしい。
軟飯は全粥より水分が少ない分、水と粒がわかれにくく感じた。
ただのどを通す時はぐっと力を入れて食道に落とし込まないといけない。
体力は使う。

総じて、しっかり噛めばなんとか食べれることがわかった。
いろいろな食感がある食事、おいしかった!
所要時間は1時間5分。
1時間を超えてしまったけど、ここからまた頑張る。

首は有限の資源

左のどにやや麻痺のある私は、飲み込みの際左に向くことで、飲食物をのどの右側に通して食事をしている。
昨日、嚥下造影検査で発症後初めて、正面を向いて食べ物を飲みこんだ。
なんとか飲めたが喉の奥に残留感がありお茶で流し込んだ。
検査後はぐったりと疲れた。
そして昨晩久しぶりにひどく咳込み、よく眠れなかった。
もしかすると正面嚥下の際のどに流しきれなかった残留物があって、横になると誤嚥を感じてむせたのかもしれない。
そして先ほどの昼食。
何とか食べれたが、飲みこみにのど周りの力が必要だった。
疲れで肩、首周りが張っている。

昼食後、唾液が口に溜まってきたのを飲みこむために急いで首を左に振った。
ピキッ…!!
あ、あかん、やってしまった。
首が痛い。
軽い首ぎっくり。

午後に入っていた作業療法のリハビリで状況を伝えてマッサージで首周りをケアしてもらい、看護師さんにも状況を伝えて湿布をもらって首周りに貼った。

首を左に向けての嚥下は、首周りの筋肉を酷使する。
ストレッチや首周りの筋トレをやってきたけど、追いつかなかった。
今、首を左に向けることができなければ、食べることができなくなってしまう。
首は有限の資源だった。
大切にしつつ、なんとか正面を向いて食べれるようにしていきたい。

夕ごはん#16

おかゆアート:控えめ顔

首を痛めても食事はとらねば。
夕食はみじん食。
献立はこちら。

  • 八宝菜

  • 里芋とにんじんの煮付け

  • おかゆ

  • アイソカル100 1本

あれ?お汁がない。
まぁいいか。今から言って持ってきてもらう時間がもったいない。
そして「食上げをした直後に一つ前の食形態のものがそれまでより食べやすく感じる現象」が今回も起きた。
みじん食、食べやすい。
八宝菜も、里芋とにんじんの煮付けも楽に食べれる。

所要時間は35分。
首を痛めていたけど、気をつけながら食べることができた。


ーー振り返って

みじん食のとろみ汁物は、このタイミングでなくなりました。
とろみ汁物は献立にない日もつけてもらっていたものだったので、ややこしかったのかもしれません。
これまで対応してくれていた調理の方に感謝しました。

そして首を痛めてしまいました。
昨日の検査は緊張したので疲れもあったと思います。
ここからしばらくは、作業療法で毎日ケアをしてもらいながら、随時ストレッチをしつつ、夜は首に湿布をがっつり張って寝る日々が始まりました。

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