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さけるチーズは嗜好品

実家で生活していた時には、気が付かなかった商品の値段。

ゴロゴロ寝転んで、暇を持て余している時に、新聞に挟まれたチラシを見ては、「もし、もらえるとしたらどのお菓子がいい?」などと想像するだけであった。

「物価高」という言葉がテレビから聞こえ始めたのは、つい最近のように感じる。

去年までは、確実に99円で買えていたアボカドが今では199円になり、売り出しの日であっても130円ほどである。

4分の1カットの白菜が159円もし、卵の値段は200円を超えている。

今の日本は、値段に支配され、自分が食べたいものを我慢して生きるのを余儀なくされるようになった。

6Pチーズはもちろん、さけるチーズは嗜好品である。我慢をしてベビーチーズを買う。

カットパインが広告の品で280円だけどやめておこう。

お米の消費を抑えるために、もち麦を加えてかさ増しをする。

割引のシールがあれば、消費期限が1日くらい過ぎたって平気だと思って、まあるいメロンパンを朝食の楽しみにとっておく。

山の頂上から見下ろす町は、いつもの散歩道より小さく見えて、見上げるはずの高層ビルよりも大きくなって、なんだか自分が偉く感じる。

話し合いで解決しないならば、現場に足を運び、現実を知る。

2年、5年、10年、30年の誰も分からない将来よりも、今、地に足をつけて生きているポーンに目を向けるべきだろう。

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