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6年通った幼児教室を辞めました②


どうもsumiです。

ここでは、マイクロスクールに入学予定の娘のいる母が
教育について思うことや、日々感じていることなどを自由気ままに綴っていきます。



今回は前回の続きです。

長女が年長になり落ち着いてきた時、今度は次女が年少になった途端、レッスン中に教室の外に出るようになってしまいました。

でも長女が年少の時のように、無理やり押さえつけてまでレッスンを受けさせることはありませんでした。

それはオルタナティブ教育を知ってから色々な媒体を通して学んでいくうちに、教育感の変化があったためです。

どんな変化があったのか。
一番大きいのは、子どもの弱みを克服させるのではなく、子どもの強みを伸ばす子育てをしていくことがこれからの時代を生きていくために大切だと気づいたからです。


私がよく読む船津徹さんの本にもあります。

子育てや教育に関わっていると、どうしても子どもの「悪い面」や「周囲より劣るところ」が目につくようになります。しかし、「悪い面」と「良い面」はコインの表と裏の関係であり、1つの心の働きです。問題は、親や指導者が「どちらに目を向けるか」です。

たとえば、「落ち着きがない」は、多くの親に共通する悩みですが、「活発でやる気がある」「好奇心が旺盛」という「強み」でもあります。「落ち着きのなさ」を「強み」と捉え、活発な動きが要求されるスポーツに参加させたり、好奇心を刺激する遊びや学びの環境を用意してあげると、子どもの「強み」が覚醒してくるのです。
もちろん「落ち着きのなさ」が消えてなくなることはありませんが、良い面を伸ばしてあげると、強みが大きくなる分、弱みは小さく、目立たなくなるのです。

ペンシルバニア大学のアンジェラ・ダックワース教授は、「自分のやっていることを心から楽しんでこそ”情熱”が生まれる。成功者たちは、自らの目標に向かって努力することに喜びや意義を感じている」と述べています。メルボルン大学のリー・ウォーターズ教授は、「子どもの長所を探してさらに伸ばす戦略を取れば、真の才能が覚醒する」と述べています。両研究者は、子どもが自分の「やりたいこと」や「長所」を突き詰めていくことが、「自発的なやる気」につながり、自分らしく自己実現していく原動力になる点を強調しています。

この本にも書かれてありましたが、私の子どもたちは、すごく活発で、まさに好奇心が旺盛です。
楽しそう!と思ったことに対してはなんでも積極的に楽しんで取り組みます。
ですが七田式に行くと、それが裏目に出て「落ち着きがない」と見られてしまう。
すごくもったいないなと思いました。

次女はただ、じっと見ているだけのフラッシュカードに楽しさを見いだせないだけなのになぁと。取り組みの時間にはちゃんと椅子に座って取り組んでる姿を見ているとそれが理解できました。

そして、七田式(だけでなく他の幼児教室もそうだと思います)が椅子に座っているのが良しとされる背景には、今の日本の学校が椅子にちゃんと座っていなければいけないという背景が関係していることもちゃんと認識しなければなりません。

きっと日本教育の文化が、欧州のように子どもに合わせて別に椅子に座らなくてもいい環境が用意されている学校も選択できるということであれば、幼児教室もきっともっと柔軟になっているのかなと思います。
しかし、今の日本の公教育は椅子にきちんとすわり、じっとして、無駄な発言はせずに、先生の授業を受けなければなりません。
そうなってくると、幼児教室に通っているうちに椅子に座れるように、先生の話をよく聞けるように訓練していれば、子も親も小学校に入ってから楽です。
幼児教室もビジネスですから、国の教育の流れを反映せざるを得ないのは当たり前のことです。

実際、辞める直前、次女の先生にも、
「〇〇ちゃん(次女)は今は椅子に座れないけど、いずれ△△ちゃん(長女)みたいに未就学のうちに矯正できれば、小学校入ってからがすごく楽ですよ」
と言われたことがあります。
その時、私は、「そうか、次女の弱み(と思われているところ)を”矯正”しなければ学校生活が円滑に過ごすことができないのか」と少し悲しい気持ちになってしまったのと同時に、「長女の弱み、裏返せば強みともいえる部分を矯正してしまったのか」と複雑な気持ちになったことを覚えています。

もちろん、もともとじっと座れるお子さんであれば、幼児教室に通うことも、公教育にも、ばっちり合っているだろうし、強みも発揮できるのかなと思いますが、
ただ単に我が子には合わないのかもしれない。もっと子どもたちの強みを引き出せる体験を未就学児のうちにたくさんしていきたい。
こう思ったのが6年通った幼児教室を辞めた一番の理由です。

この理由は、小学校入学時からオルタナティブ教育を選んだ理由とも直結します。

これからの時代は、

これまでの「偏差値教育」や「平均的に何でもできる人材育成」では、個性や才能の芽をつぶすことにもなりかねません。

近い将来、どのような「らしさ」を持ち、どのようにユニークなアプローチで社会に貢献できるのか、すなわち「子どもの強みは何なのか」があらゆる場面で求められるようになるでしょう。

「強み」を生み出す育て方

おそらく、自分の子どもたちの好奇心が旺盛でなければ気付けなかったことだと思います。

幼児教室が良いとか悪いとかの話ではなく、小さい子供の弱みと思われる部分を矯正するのではなく、子どもの強みを伸ばせる、個性や才能の芽を潰さずに成長できる環境を親が見極めて、幼少期からその環境に身を置くということが大切だと思っています。


前のどこかの記事でも紹介したこの動画。
この動画でも工藤勇一氏は幼児教育に対して言及しています。

08:10〜の部分です。
工藤氏が話していることはすごく共感できるなと思っています。

強みを発揮するには、主体性と当事者意識を引き出す教育も必要になってくるのかなとも思っています。


ちょっと話が脱線しそうなので話を戻すと、

私達が七田式を通して学んだことは、
小さいうちは、好きなことを好きなだけとことん熱中させることが大切。
弱みや苦手と思われることを矯正する必要はそれほどない。
もちろん、幼児教室に行くのが楽しい!宿題も好き!となっていれば問題ないが、いやいや取り組む必要はない。
ということです。

ちなみに長女は最後まで七田式辞めたくないと言っていましたが、理由を聞くと先生やお友達に会いたいからというもので、レッスンや宿題に対しては何も思ってないし、むしろ宿題や発表課題はやりたがらなくなっていたので、辞めました(笑)
先生にはいつでも会いに行けるし、お友達にも会おうと思えば会えますからね。
家族の中で一番自由に生きている次女は、予想通り七田式のこともすっかり忘れているようです(笑)

辞めて良かったかどうかはよくわかりませんが、
全く後悔はなく、今では貴重な土曜日の午後を色んなイベントに行けることですごく充実した週末を過ごしています。

七田式のプリントは今でも子どもたちのやる気があるときに取り組んでいますが、
七田式に通うことは、子どもたちが希望しない限り通うことはないのかなと思っています。

でも、一つ言えることは七田式に通っていてよかった。ということ。
学ぶべきことがたくさんあり、本当に良かったです。

今、お腹にいる子も七田式ではないけれど、3歳まではどこかの幼児教室に通おうかなと思っています。
あ、一つ話し忘れていたのが、七田式は学年でクラスを分けるので早生まれには適期教育ではない気がします。
他の幼児教室では月齢でクラスを分けるところもあるそうなので早生まれにはそっちのほうが効果的なのかなと。
次女と産まれてくる子は早生まれなので、そのように思いました。
まぁ年少以降は子どもの様子によって考えようと思いますが。

また、長くなってしまいましたが、今回の記事はこの辺で、終わりにします。


ではまた。

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