最後には幸せになる、どんなに道に迷っても
気がつけば3月も下旬。
慌ただしい年度末でしょうか。
私は忙しいのやら、どうなのか?
心の栄養は大切
『満月珈琲店の星詠み』(望月麻衣)
を読みました。
正確には移動中などに音声で聴きました。
以前も聴きましたがお気に入りなので再度。
このあいだの春分の日に宇宙元旦という言葉をたくさん耳にし、また聴きたくなったのです。
このシリーズ、大好きです。
満月の夜だけの特別な時間
満月の夜にだけ現れるトレーラーカフェ「満月珈琲店」。
マスターはもふもふの大きな猫。スタッフもみんな猫。
心の疲れたお客さんのため、その人のためだけに提供される極上のスイーツやドリンクと占星術。
夢の中の出来事のように不思議な記憶として残り、その癒しと星詠みによる導きで人生の再スタートを切れるのです。
私の大好きなものがたくさん詰め込まれた物語。
星や月、猫やスイーツ、カフェ、音楽ではベートーベンの悲愴。
いくつかの物語がそれぞれの立場から語られ、すべてがつながっていく。
全体を読み終えると、大枠は猫の恩返しでみんな幸せになる物語だとわかってきます。
みんな守られている
見守られているんだなぁと、とっても幸せな気持ちになります。
上手くいかないことが多くても、自分の本質を知り、あきらめずに歩き続けたら、必ずいい方へ向かっていける、そう信じられるのです。
主人公の一人、シナリオライターの話が印象に残りました。
昔は大活躍したのに、今はギリギリの生活をしながら細々と活動する彼女。
「満月珈琲店」との出会いの後、小さな自分の部屋を整えていきます。
少しでも自分の好きな心地よい空間にし、好きなものを大切に使って。
再度息を吹き返すように活動を始める姿に心が励まされました。
好きなことを極める
結局好きなことでないとなかなか続けられないのでしょうね。
そして好きなことでさえも上手くいかないこともあります。
当然ながら。
迷いながらも人から求められることで自分にできることをやっていったら、いつのまにかできることが増えていて、自分の好きなことにもつながっていたということもありますよね。
気がついたら自分がさらに磨きあげられていたと感謝の気持ちでいっぱいになります。
そんな経験ができるのは歩き続けてきたからこそ。
自分で人生を終わりにしてしまったら、決して経験できなかったこと。
試練はチャンス
今、なかなかの試練のときなんだと思う、私。
間違いなくそうなのに、その自覚があまりないのは、どんなに転んでも道に迷っても、きっと最後には幸せになるとわかっているから?
そんなに人生甘くないよ、と言われるかもしれないけれど、どうせ生きるなら幸せな人生の方がいいよね?
ブチ当たる困難も人生を豊かにするエッセンスでしかないと思えたら、もう怖いものなし。
そう思えてきます。
さあ、好きなものに囲まれた暮らしのために、いらないものは捨てよう。
ご褒美に美味しいスイーツを用意して。