【伴奏】チャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲
先日久しぶりにチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲(コンチェルト)を伴奏・録画する機会をいただきました。
出来上がった動画はこちら!
この録音に向けて準備していく中で、いままでモヤモヤしていたことがカチッとハマった感覚があったので、
・伴奏を頼まれたけど、どこから取り組めばいいのかわからない
・オケっぽく伴奏するってどういうこと?
・とにかく、コンチェルト伴奏ってなんか苦手…(お気持ちわかります!)
などの悩みをお持ちの方の元に届けばいいな、と思います。
ずっと協奏曲伴奏にニガテ意識があったのですが、
今回再度チャイコンと向き合ってみて気がついたことが。
『キッチリ弾かないといけない』って
自分で自分に呪いをかけてたのかも…
気がつこうとしていなかっただけで
ワクワク、キラキラにあふれてる。
録音ができあがったら、noteにまとめよう😊
はじめに
まずは、どんなコンチェルトの伴奏をする際でもまず!やってみてほしいステップを3つご紹介します。
1.曲の背景を調べる
これは協奏曲に限らず、どんな曲でも大事なステップです。
作曲家の人生のどんな時期に、どういったシチュエーションで、だれの為に書いたのかなどを知ることで、これから取り組む曲を知るための大切な第一歩となります。
このヴァイオリン協奏曲の場合は、
・チャイコフスキーがアントニーナ・ミリューコヴァとの壊滅的な結婚(結婚式からわずか6週間で別居)から逃れた先で書かれ、
・親密な関係(チャイコフスキーは同性愛者だったが、生涯公にはしなかった)とされるイオシフ・コテックがヴァイオリンパートの監修をした
という背景を知っているのと知らないのでは、解釈がとても変わります。
2.スコア(オーケストラ譜)を読みながら音源を聴く
ピアノ伴奏譜は、ピアノのために書かれているソナタなどと違いオーケストラのための曲をピアノで演奏するために書かれた編曲版(たとえ作曲家自身が書いていたとしても)なので、まずは原版のスコアを開いてみましょう!曲にもよりますが、imslpなどで無料ダウンロードすることができます。
そしてYouTubeへGO!!CD屋さんや図書館にわざわざ行かなくても、さまざまな音源を気軽に聴ける時代です。活用しない手はない✨
今回私はハイティンクの音源に出会い、目から鱗がボロボロ落ちました。
ちょこっとチャイコフスキー🎻コンチェルトの伴奏をすることに。
初心にかえるため、スコアを片手に色々聴き比べしていたのだけど、
1960年のグリュミオー/ハイティンク版の圧倒的な爽やかさにびっくりしてる。こてこてな第1楽章でおなか一杯になりがちな曲なのに、夏食べる素麺みたいにいくらでも入る…
(上記音源はこちら)
ここで曲の構成も頭に入れてしまいましょう。(ハイティンク版は構成がものすごくハッキリしていて、頭にするする入ってきました。理想。)
スコアを読みなれない方は、どの楽器が弾いているのかを追うだけでも、後々違います。ぜひ挑戦してみてください。
3.『楽器の音』を知る
伴奏譜の版にもよりますが、たいがいピアノ用の譜面からは思いもよらない楽器が弾いていることがあります。
オーボエのソロだったり、弦楽器特有のビブラートがかかっている音や、pizzicato(=弦をはじいて弾く奏法)などの音。
楽器が違えば出てくる音も全く違ってきます。
まずはピアノの上で「それっぽく」弾きたい楽器の音を知ることから!
たくさんのオーケストラ曲を聴いてみてください。
この先の有料部分では、チャイコフスキー・ヴァイオリン協奏曲第1楽章の
→ 間奏のカット方法
→ ピアノで弾きやすくするために「違和感なく」音を抜く方法
→ ヴァイオリニストと合わせる際に気をつけたい部分
など、実際コンチェルトの伴奏をするときに役立つアドバイスと共に
道中での私の気づき・考えを書き留めています。
・チャイコン伴奏をする予定のピアニストの方や、
・ピアノと一緒に弾く予定のあるヴァイオリニストの方
・オーケストラのパートをピアノで弾いて勉強したい方
ぜひ有料部分ご購入をご検討ください!
(動画は上記のみで、有料部分は文字と譜例のみです。)
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