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書くことが苦手な方へ。私が実践する文章のコツ3つ

言葉は不思議です。
同じ内容でも、書き方ひとつで印象が大きく変わり、価値も変わります
(「誰が言うか」でも変わりますが)

「伝える」ではなく「伝わる」文章を書くためにはどうすれば良いのか。

今回は、一応それなりに文章を書いてきた私が、文章を書くうえで特に大切にしていること3つを厳選してご紹介します。
当たり前のことばかりですが、全部が本当に重要なので、自戒も込めて。


コツその1:読者を想像する

マーケティング的に言うと、「ターゲットは誰か」。

趣味で書いている文章ではない限り、必ず読んでほしい読者がいます。
誰に向けての文章なのか、解像度を上げる

ここの解像度を高められないと、悲しいすれ違いが起こります。

例えば、オンラインで売っている観葉植物を紹介する場合、

  • はじめて観葉植物を育てる一人暮らしの若者

  • 土壌の構成成分にまでこだわる園芸猛者

想定読者がこの2パターンのどちらかによって、紹介すべき内容は結構変わりますよね。

観葉植物デビューをしようとしている若者に、いきなり
「この植物を栽培するのに適している土壌のpHは〜」
なんて語り出すのは結構ハードルが高い。笑

観葉植物初心者さんが気になる情報は、ざっと想像しても以下のような内容かと思います。

  • 家に飾った時のサイズ感

  • 日当たりや水やりの頻度

  • そもそも枯れにくい?

逆に、園芸猛者さんが気になるのは

  • 他の植物との相性(寄せ植えとかするかも?)

  • 育ちやすい適性土壌

  • 増やし方

かもしれません。

読者が想像できていないと、
「観葉植物初心者向けの商品だったのに、内容が難しすぎて途中で離脱してしまった」
「園芸猛者向けだったのに、紹介内容が薄すぎて良さが伝わらなかった
なんてことが起こります。

もっと悲しいのは、読者を全く想定せず、とりあえず商品スペックだけ書いたら、誰にも見向きもされなかった。と言うパターンです。

LPの文章だと致命的です。

今回は極端な例ですが、意外といたるところでこの悲劇は発生している気がします……。

なので、読者についてはかなり具体的に想像するのがポイントです。

  • ライフスタイル

  • 抱えている悩み

  • この文章を読む理由

  • 気になるポイント、視点

などなど。

しかし、やろうと思えばずっと想像してしまいキリがないので、やりすぎ注意です。

コツその2:書く目的を明確にする

各媒体やメディアにもよりますが、ほとんどの場合その文章を書く目的があるはずです。

  • 商品の良さを知ってもらい購入してもらう

  • 社長の人柄に共感し、転職を検討してもらう

  • 仕事への誠実さが伝わり、オファーをもらう

書く前に目的を明確にしておかないと、あっという間に話は脱線します。

「あれも紹介しておこう」「この話も書いておこう」となり、
せっかく来てくれた読者に
「で、結局なにが言いたかったの?」
と思われ離脱されます。悲しい。

伝えて、動いてもらうまでがセットです。

会社の資料でもよくあるパターンですが、その資料を読んで

  • アイデアを出してほしいのか

  • 判断してほしいのか

  • 状況を知ってもらい今後に備えておいてほしいのか

によって内容が変わってきますよね。

脱線を防ぐために、書く目的をはっきり決めたら、脱線する前に構成を作っておきましょう

目的と構成は超大事よね、って話です。


コツその3:誰にでも言える言葉を使わない

私が昔よく指摘されていたのが、

  • こだわり

  • 美味しい

  • 安心安全

といった汎用性のある言葉を使ってしまうことでした。

つい使いたくなる言葉ですが、できれば控えた方がいい。

なぜなら、誰にでも言えるから

逆に、こだわりがない商品や、美味しくないクッキーや安全性が怪しいものについて記事を書きますか?

安全性が怪しいことに対する記事じゃない限り、書かないですよね。笑

こだわりについて伝えたいのなら、具体的に何をどうこだわっているのか。
その「具体的なこと」を書きます。

そして、意外とこれが難しい!

こだわりも、美味しさも、安心安全も、詳しく知らないと書けません。

紹介する対象についてさまざまな角度から調べ、理解し、言語化しておかないと書けません。

私の場合、上記のような言葉を使ってしまうときは大体「逃げの姿勢」の時でした。

伝え方が難しいから、とりあえず使っちゃう言葉。
なので「逃げ言葉」と勝手に呼んでます。笑

ちなみに、これらの言葉が絶対ダメ、というわけではないです。

せっかくの魅力を、ありきたりな言葉で済ませるのはもったいないよね!
と言う話です。

「店主こだわりのラーメンスープ」よりも
「スープに使う材料は、
・店主が全て現地に足を運んで生産者から直接仕入れ、
・3日間火を絶やさず
・0.5度単位で温度調節しながら作り上げた
こだわりのスープ」

と言われた方が凄さが伝わります。
(実際にそんなスープがあるのかは不明ですが)

意外と上記のようなこだわりって、本人は自覚していないことが多いです。
話を聞く中で、ポロッとそんな変態じみたこだわりが出てくることがあります。

見つけられた時は、心の中でガッツポーズです。

じっくり調べてたくさん話を聞くと、実はありきたりなことは何一つないものです。

強みや個性や特徴なんて無い、と思っている場合、
・ある一面でしか見ていなかったり、
・型にはめて考えてしまっている

ことがよくあります。

ぜひ「普通」という化けの皮を剥がしていってください!

結論:解像度を上げよう

個人的文章のコツ3つ
1)読者を想像しよう
2)各目的を明確にしよう
3)誰にでも言える言葉は控えよう

でした!

全てに共通していたのは、「解像度をいかに上げるか」ですね。

解像度を上げるためには、五感を使うのもおすすめです。
これについてはまた別の機会でお話しできればと思います。

「言葉で何かを伝えたい」と思った時に、少しでも参考になれば幸いです!


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