家の裏山にあったもの
先週につづいて、今週も例年に比べて暖かい日が多い鐵原です。
暖かいとはいえロングペディン(ロングダウン)と手袋は必須ですが、UGGのブーツは履かなくても大丈夫なくらい。
今日もそれなりに暖かかったので、パン屋へ買い物ついでに夫と初めての道を散歩しました。
道を歩いていて、すれ違う人もいなければ、走っている車も少ない。
それよりも多く目に入ってくるのは廃墟と思われる建物と、たぶんまだ人が住んでいるであろう古い戸建ての家。そしてどんどん近づいてくる雪の積もった山々。
白い雪の積もった山に葉の落ちた木が生えている様子が写真や絵で見るもののようにうつくしくて、今本当に自分の目の前に実在している景色なのだろうかと疑ってしまうほど。
東京に住んでいたときは、こんなに静かで澄んだ空気の中を自分が散歩しているなんて想像もしていませんでした。
私の住んでいるアパートの裏側は道路を隔てると山地が広がっています。
今日歩いている途中でその山のふもとにお墓を見つけました。
韓国ドラマなどで田舎の山の中にお墓参りに行く様子が出てくることがあると思うのですが、私が見たのは車の走る道路からすぐのところにいくつか、こんもりとしたお墓をぽつんぽつんと見ることができました。
あぁ、本当に田舎の山にお墓ってあるんだと思った瞬間でした。
ドラマや映画だと納骨堂が出てくることも多いですよね。
近年では、都心から田舎のお墓に行くのも大変なので、韓国でも田舎にあるお墓を、日本でいう「墓じまい」する家も結構あるそう。
たしかファン・ジョンウンさんの『年年歳歳』の中の「破墓」という話が、そのような話だったと思います。
冬の日の散歩でふと見つけたことから思い出したので書いてみました。
いいなと思ったら応援しよう!
もしいいなと思っていただけたら応援してくださるとうれしいです。いただいたチップは書籍と文具購入にあて、よりよい文章をお届けするための力にさせていただきます。