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軽井沢香澄
2019年12月14日 01:39
僕らはいつだって、ぼんやりとした硬さの石を頭に抱えながら、忘れたふりして生きている。偏頭痛の電流が、たしかにその不安が眠っている場所を教えてくれる。∴∴∴電脳半身浴∴∴∴いんたーねっと中毒者の君へこの世界は全部酸素不足で息苦しさに終わりはないこの海へおいでどうせなら甘い煙の中で溶けてしまおう むかしむかし、街には掲示板があった。電信柱があった。高架下に落書きがあった
2019年7月13日 01:59
対なるもの河原のチガヤと自転車補習ノートとガリガリ君溶けた氷と背骨のくぼみサバの頭と転んだ箸威勢のよいセミと夏のすべて対なるもの河原の鉄橋と自転車サボったプールとガリガリ君脂汗と背骨のくぼみ甲子園ラジオと箸の一方忘れた嫌悪と夏のすべて対なるもの河原の鉄橋と一万円サボったプールと腕の痣脂汗と喘ぐ息甲子園ラジオと日常忘れた嫌悪とカラス
2019年7月7日 16:32
私は何者で、どこから来て、どこへゆくのか。 待ちゆく人も同じである。どこから来て、どこへゆくのか、我々は徹底的に無知である。 しかしながら、私達は出会う。出会うとそこには事実が生まれ、事件が起こり、その時初めて我々は感じる。「生きているのだ、確かに、この時を。それだけは、疑いようのない…」 今朝の夢で新たに知ったことが2つあった。唇にあけた薄いピアスに触れた時の危うい愛おしさ。そし
2019年5月31日 22:19
我が主人よ三帰三礼をもってその御名に応えます三界への招福と光なき者共への許しをここに願います我らが主人よ固き誓いと日々の礼節をもってその祝福に応えます御名の下にある王国に招かれることをここに願います我らが主人よこの身この心は主人の為に心ばかりの安寧と慈悲をここに願います
2019年5月5日 23:58
私たちは世界に散らばる粒である粒であると同時に波でもある粒としてぶつかり、波として交わるそうするうちに、夜、予感が芽生える時が来る今夜は、女神に会える身支度をし、森へ旅立つ心積もりをする願わくば、実りのある巡礼であることを
2018年10月7日 23:14
陽と影と人の間よ陽射しの下では 涼風を求め彷徨い木陰に入りては 人目を憚るどこか居心地がよく、落ち着ける場所はないものか川を眺めては 眩しさに目がくらみ喧騒より隠れ 物陰を見つける雑踏は遠く聞こえ、座り込む地べたは心地よい見上げては遠く、空の間に雲が征く我がうちによぎる寂しさを感じる前を見ては壁あり、横を見ても壁あり我がうちに積る焦りを感じる不安より声を上げようとし、思
2018年10月5日 22:10
夏の終わりに吹く風は遥かに航空機をのせ雲を北へ運ぶ揺れる提灯は月を演じうかれて忙しなく揺れるのんびりとした雲が一つ老婆の顔をして南海を睨む灰を落としもう一服寂壮を空に返す