腹違いの妹
この話は、HSPであるがゆえに?他人軸で接してしまったエピソードです。
自分軸にするなら父にだけ本音をぶつければ良かったし見たくない物ばかりでした笑
人物説明*
父:若い頃はバンドマン。ドラえもんの様な体系だけど、ピアノ・歌・喋り・が上手でよくモテていた。
バーでピアノ弾き語りの仕事をし、この人も根っからの水商売人。
母:気さくで竹を割ったような女性。歌が上手で美人でよくモテていた。若い頃は舞妓さんや雑誌のモデルもしたことがある。根っからの水商売人。
父の再婚相手:不倫で父を奪った女性。気が強めで父を尻に敷いていた。
看護師
義妹:再婚相手と父の間に産まれた娘。看護師の母に憧れており、自身も看護師を目指している。高校生。
では始まります。
わたしには腹違いの妹がいます。
母と離婚した父が不倫していた女性と再婚してできた娘です。
わたしの母はなんともお人よしというか、その女性に
「あの人の首根っこをしっかりと掴まえておきなよ。わたしはそれができなかったから笑」
とアドバイスをして友達みたいになってました。
(もちろん父の事は好きでも何でもないようでした笑)
わたしは両親が離婚したあともなにかの節目の時など父と会っていました。
理由はただ一つ。
母:「養育費も慰謝料も貰っていないんだから、せめてお小遣いや入学祝いをねだってきなさい。私とはもう他人だけど、かすみにとっては血の繋がったお父さんなんだから」
と言われて連絡を取っていました。
(本音では父に会いたいと思った事ないし、思い出もないし気が進まなかった笑)
ある日、父と喫茶店で待ち合わせていて会いに行ったら
パフェを食べてる小さい女の子がいました。
父:「おまえの妹だよ、そっくりだろう」
本当にそっくりでした。まるでわたしのミニチュアを見ているようでした。
年の差はよく覚えていないのだが7歳~10歳差くらいだったと思う。
わたしのミニチュアのようだった腹違いの妹にもう一度会ったのは
母の死の報告を兼ねて、父の家に来てみないかと言われて行った時でした。
(自宅に行くなんて気が進まないがお香典貰えるかなと笑)
彼女は高校生で、顔つきも体型も何もかも変わっていました。
再婚相手のDNAも大きく影響したのでしょう。
分譲マンションの家でした(まあまあ有名なマンション)
・わたしの時とは違い裕福な家庭で幸せそうにみえた
・わたしの時とは違い父はまじめに働いていて水商売をやめていた
・わたしの時とは違い父は腹違いの妹にピアノを教えていた
・わたしの時とは違い腹違いの妹はふつうの家庭環境で育っていた
母の助言が効いたのか、再婚相手はうまくやっていた笑
その日、わたしは楽しくもないのに笑顔をつくって
これまでのすべての出来事は他人事かのように流し
父や奥さんに気を使い大人な態度をとり、
和やかに笑顔で明るく接していた
だって相手方はそれを望んでいるだろうしココで不機嫌になられても困るだろうし、わたしがニコニコしていれば場が収まるのだから。
自分がこの場にいるからには、空気が悪くなるのはイヤだった。
そしてこのとき、父方の祖母のお墓参りを兼ねてみんなで故郷へ行かないか?と誘われた。
「心の声:イヤイヤ、何を言うのだろう?!たいして思い入れもない義妹や父とその奥さんと一緒に長時間過ごさなければいけないのだ・・最悪すぎる。
義妹とはお互い敬語で喋るし」
忙しいからとやんわりとお断りをした。
(今思えば、あれだけニコニコしていたら一緒に過ごせると思わせてしまったかもしれない)
父宅をあとにして、帰宅しやっと一人きりになれた私はとても精神的に疲れ果てた。
そしてあまりにもわたしの時との違いに、やるせなさやら恨めしいやらで気持ちがごちゃごちゃして寝込んだ。
気を張り続けたまま笑顔で良い人を演じた分、エネルギーを使い果たし虚しさもあいまって抜け殻となった。
その時は、まさか父一家にあんなことが起きるとは知る由もなかった。
ここまで読んで頂き誠にありがとうございます。
追記:だいぶ大人になった今なら父宅に行くなんてお断りができたと思うのだけど、なんでしょう・・相手を目の前にしてしまうと良い人スイッチが入ってしまいます笑(自動的というか強制的に?)
「嫌われる勇気」を実際に出すのは難しいですね笑
二度と会わない人が相手なら出来る?笑