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水道法の改正・これはマジでヤヴァイ

水道法が変わるってよ。要するに民営化の可能性
水道法の一部を改正する法律案

世界中で失敗してる

民営化すると料金が上がる?可能性・・・
フィリピン・マニラの水道料金は4~5倍に値上げ
ボリビア第三の都市コチャバンバ市では2倍に値上げ
コチャバンバ水紛争

だからコンセッション方式
施設の所有権は公的機関に残しながら、運営は民間に任せるというもの。
公設民営化?

水メジャー

巨大企業による世界の水道買いは、大丈夫なのか。

超大手が4社
ヴェオリア Veolia/フランス
スエズ Suez/フランス
ジーイー GE/アメリカ
シーメンス Siemens/ドイツ

水道水が飲める国 日本
 例えば外国企業に任せて水質が悪くなったら、飲み水は買いに行かなくちゃならん、最悪。

水道事業をプロに任せる安心
値上がりはサービス向上分。
それにインフレのことを考えるとそれほど上がっていない、という意見も。

乗っ取られるなんてことはない。
 きちんと責任もって仕事しなければ、企業は契約を打ち切られ大幅な損失が出る。

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既にやってる松山市

平成24年4月から「浄水場の運転や設備の保守」についてヴェオリアに民間委託を行っていますが、水道事業の運営自体を委託しているものではありません。

 運営・水質管理は松山市公営企業局が責任を持って実施します。
 民間委託により、水道料金が値上がりすることはありません。
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kurashi/kurashi/josuido/info/ryoukin_oshirase.html(リンク切れ)

なんか頼もしいぞ。安心じゃないか水道局。

パリで失敗

 1985年から、水道事業の給水をヴェオリア社とスエズ社に、水質管理をSAGEP社に民間会社に委託した。
 1985年から2009年の間に265%も水道料金が値上がり。

会社の報告書では7%の利益とされていたのに、実際は15%から20%の利益が上がっていた。
儲けの3割を内部留保にしていた。

 メンテナンスも縮小再生産になります。それでも効率よくできるとしたら、それはものすごく安く雇った人たちにやらせるから。しかし、非熟練のアルバイトのような人が増えれば、それだけ事故が増えてもおかしくありません。
出典 水道「民営化」から「再公営化」へ。パリ、市民参加で45億円のコスト削減、ウェールズ、非営利法人による運営 : BIG ISSUE ONLINE

結局、再公営化
 パリでは2010年から水道事業の再公営化がなされ、水道公社が担うことになった。

世界の前例

再公営化していく世界の街
 フランスのグルノーブル・ニース。アメリカのアトランタ・フロリダ州リー郡・インディアナポリスなど。
 再公営化は簡単ではない。譲渡契約途中で行えば違約金が発生するし、投資家の保護条項に抵触する可能性も高い。
 ブルガリアのソフィアは、再公営化しようとしたものの、多額の違約金が払えずそのままになっている。

日本人は知らない「水道民営化の真実」フランスと英国で起きたこと
水道料金は上昇、嗤う投資家と株主たち:橋本 淳司

ルーマニア/ブカレストもヴェオリア社
 インフレもあったが50%ほどで、その間水道料金は584%値上がり
 チェコ/Zlin(人口8万)参入前2003年の水道料金は37,30チェコ・コルナだった。2012年には 83,30チェコ・コルナ。これはチェコでも高いほう。
ヨーロッパ「水道が民営化されていくけどそれでいいのお前ら?」ヨーロッパの反応

ドイツ ベルリン
 効率化と負債の緩和を目的として1999年、水道公社の株式49.9%をRWEとヴェオリアに売却して部分に民営化。
 この契約は、一定の利益を28年間RWEとヴェオリアに支払うことが保証されていた。
料金の値上げ・雇用の喪失・メンテナンス設備投資低下になる。
 ベルリンは、株式を12億5000万ユーロ(1500億円)で買い戻し2013 年に再公営化。
買い戻した費用は、今後30年の水道料金に上乗せ。

アメリカ ジョージア州アトランタ
 財政危機に陥いり、1998年、運営・管理などの経営全般をユナイテッド・ウォーター・リソース社(スエズ子会社)との間で結んだ。
 はじめは年間約 21.4億のコスト削減になったが、配水疎外、泥水の地上噴出、水道水への異物混入、汚濁、料金の値上げなど問題が噴出。
 解約し2003年に市直営に戻す。

アメリカ フロリダ州のリー郡
 1995年公共体の所有権や資本投資はそのままに、セブン・トレント社が運営・維持のみを行なう。
 従業員(元・公務員)の多数解雇によるサービス低下、メンテナンス軽視による施設老朽化(修繕すべき設備をそのまま放置し、結果、設備そのものが使えなくなる事例が多々あった)による、水質低下が発生。
 期待したほど経費圧縮効果もなく、2000年公営に戻す。

アメリカ インディアナポリス
 民間会社が安全対策を怠ったため、水質の低下が起きそのままでは水が飲めず、沸騰水を飲まなくてはならなくなった。
 会社側は事業から撤退すると市当局を脅し、同社の損失を埋め合わせるため、側に年間190万ドルの追加支払いを約束させた。
 再公営化するが、20年の契約期間を10年に短くするため、市側はさらに2900万ドル(32億6000万円)の違約金を支払うことに。

フランス グルノーブル
 水道料金が約2倍。水道事業者と市議会議員との間で汚職も起き、強い反発を受け、2000年に市営に戻された。
 なぜアトランタやベルリンは水道を公営に戻したのか。

引用:水道民営化のデメリットと欠点 | 貧乏な小澤司が、貧困・選挙・統計学を考える

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どうして民営化しなければならないか

水道管交換費用
 水道施設の多くは、高度経済成長時代に整備されたもので古いので交換しなくてはいけない。約40兆円になる見通し。つまり

自然資源をどっかに独占させるってなんかヤベエ
VS
効率・経営・予算面の現実

さあどっちだ
 公的に出せない費用をどうして民間企業が出してくれると思うのか。市場原理に則ってサービスを競いあうわけじゃない。いったん売ったらおしまい。

 でも、水へアクセスする権利があるので、水道料金支払いしなかったからって水道止めることはできない。
 つまり公的機関や市民の監督はできるはず。たぶん、たぶん・・・


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