「うちの会社のコロナ対策イケてねぇわ」と思うリーダーが今メンバーにしてほしい1つのこと。
柏木です。「不景気が始まる時は、じっと世の中の動きを見ておくこと。」と教えてもらって、じっとしてました。動くことなくこのまま年越しそうだった!危ない!
3度目のリモートワーク、メンバーの本音
あらゆる企業がリモートワークを開始したり出社緩和したり、再度開始したり…ワーケーションで盛り上がる企業といろんな濃淡が出ましたね。
多くの人がこの状況に適応してきました。1度目は不安な状態で皆で乗り越えた感をうけて、2度目は「正直通勤電車がまじ面倒くさい」と思いつつ、「対面で話すことで見えることや偶然の発見」や仕事をしている感の良さみたいなものを感じたのではないでしょうか。経営者の皆さんは、先の見えない中でのヒトモノカネの確保に神経すり減らしすぎてキレそうな日々が続いていますが、ここで3度目のリモートワークの必要性が出てきました。
1度目の安全と、2度目に感じた会うことの良さ。どちらを優先するのが良いのか頭を悩ませる所ですね。メンバーの気持ちはただ一つです。「どっちか自分で決めさせろ!」です。
リクルートワークスが出した研究結果によると、こんなに不安定な環境でも、人の幸福感は大きく変化していません。仕事に関する環境が乱高下しても、人は一定ハッピーなのです。その要因はなんでしょうか?通勤時間が減った?家で仕事って色々楽?もしかすると、自分で決められることが増えたからかも知れませんね。
メンバーはあらゆる無駄に気づいてしまった
ちょっと話はそれますが、社長業というのは(自分でやりながら思うのですが)相当ハードなものです。命の心配もお金の心配も同時にやって来ますし、メンバーの不備対応やお客さんからの問いなど心が安まる瞬間はありません。お客さんが寝たであろう深夜ー早朝ぐらいだけが、ほっと出来る時間です。にも関わらずやれているのは、自分で決められる事が多い自由度が高いからです。
メンバーは「出社するかどうか」の範囲においては、この自由度を知ってしまいました。知ってしまった以上、不自由な頃に戻るのは苦しいし、誰も答えをもっていない長期戦と分かった以上、そもそも出社することの判断をルールで決められるのは無駄であり、自分のことは自分で決めたいと思う気持ちが出てくるはずです。
まぁ気づいちゃったらしょうがないよねぇ。でも総務が整備整えてないしねぇ、情シスが難しい事言ってるしねぇ〜ってなった時にリーダーに待ってる未来は何でしょうか、「この会社はコロナの対策に不安がのこり、自分達を大切にしてくれていないと思ったので辞めまーす」です。
リモートワークの対策も整ってなければ、オンライン面接の制度もまだ整ってないのにな!!!教育体制も整ってないのにな!!!!となるとまぁ、地獄絵図ですよね。早期離職が続く負のループの始まりにもなりかねません。
キャリアプランに寄り添うだけでもエンゲージメントは高まる
前置きが長くなりました。そんな状況でもメンバーのエンゲージメント(組織の為に頑張ろうと思える気持ち)を高めることは出来ます。自分以上に知らないことを、自分以上に知ろうとしてくるメンバーに正直イラッとする事もあるでしょうあるでしょう。自分の主張ばっかりして…と疲れることもあるでしょう。それでも、メンバーは仕事をする上で大事な存在なのです。私のような経営層が、殺し屋の目つきで「人件費…けずりたい…なぁ…」と呟いたとしても、です。
逆境を乗り越えたメンバーが生み出す力は創業期にも勝る力で組織に貢献するはずだからです。
やれることはシンプルです。メンバーのキャリアプランに寄り添ってあげるだけ、です。
メンバーの即席キャリアプラン壁打ちの方法
久しぶりに書いたら既に1500文字超えてしまいました、すみませんあと1500文字ぐらいお付き合いよろしいでしょうか?ここからちゃんと使えるナレッジ書きますから!
メンバーの即席キャリアプランの壁打ち方法は、
・主語を「You」からぶらさずに聞く
・どうなりたい?orどうなりたくない?をタイプに合わせて聞く
・Goalから逆算できる三角形を書く
の3点です。1時間も時間をかけて聞けるのはプロだけです。週2回、10分と時間を決めて、その時間だけは相手のことだけを考えて聞くことです。形に残さずにある一定の満足度を得て貰うのは難易度が高いので、一緒に書いたメモを残しておきましょう。
楽観的なメンバーには、数年単位の時間軸で、どうしたい?が刺さり、
悲観的なメンバーには、数ヶ月単位の時間軸で、どうなりたくない?を回避することが刺さります。
これを繰り返すことにより、メンバーの承認欲求が満たされて(アクノレッジメントと言います)、自分が今の仕事をやっている意味・目的が見えてきます。
目的を持つことが唯一の源泉となる
環境に慣れようと、私達は今ありとあらゆる不安の中で仕事をしています。「目標達成」や、「一時を耐える」には「半年や1年といった数えられる状況」があってこそモチベーションになるのであって、期限を過ぎてしまうと一気に絶望になる危険がつきまといます。
メンバーは自分が気づいていないだけで、この環境に対処出来る体力が残っていないかもしれません。
その中で唯一頑張れる源泉は、目的を持つことです。
目的を持つことが、ゴールの見えない長期戦を生き抜くコツなのです。
長くなりました。リーダーであるあなたが今メンバーに出来るたった1つのことは、あなたの部下が仕事をする目的を思い出して貰うお手伝いをすることです。
辛くて、苦しくて、歯がゆい日々が続くと思うけど、こんな不安定な環境の中で誰かの能力や意欲を引き出せるようになったとしたら、それは絶対にあなたの自信になるはずだから、リーダーって損な立ち回りなことも多いけど、頑張りましょう。私も頑張ります。
次回は首尾一貫感覚についてです!
※参考文献
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