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【誰がどう幸せになるの?提供価値は?】サービスを整理するワークショップとは

こんにちは、かしんです。

今回は過去のワークショップ取り組みのご紹介です。

自分たちもチームでモヤモヤを抱えて、
整理したいという方のご参考になれば幸いです。


とあるチームからこんな困り事のご相談。

サービスはすでに出来ている

でも、チーム内の目線があっていない。

ユーザーをどう幸せにするのか、機能改善は何から取り組むのか明確ではない

サービスを改めて言語化したい。

近い経験、みなさんはありますか?

ご依頼主はチーム内にエンジニアの多い会社で
今回作ったサービスも、エンジニア向け。

プロジェクトの進捗管理を楽にするツールとのこと。


そんなご相談をうけて、1日合宿を設計しました。

時間の使い方もあらかじめ設計しておきます。
また、その場の約束も最初に宣言。

全体として正解が決まっているものではない

遮らず相手の話は一度全部聞く

など。

こういう約束の設計、結構大事。
誰かひとりがおしゃべりのボールを持ち続けたりしやすいのです。

あと、「絶対に時間が押すと見越して、合宿の計画立てる」も大事。


①わたしたちが幸せにしたいのは誰?

ターゲット(ユーザー)はエンジニア。
一言でエンジニアと言っても状況は人によって様々。

ターゲットがどんな生活や条件で何に困っているのかを明確にしました。

ターゲットは、どうやらプログラミング自体は好きみたい。
でも時間のなさやルーティンに追われていることに苦しんでいます。

②ターゲットはどんな時間の使い方をするのか
(利用シーンの具体化)

今度は一日の時間の使い方を確認。

コードレビューやバグの修正など「こなす」ための時間が1日の大半で、

サービス設計や実装のような「ワクワク時間」はあまり取れていない!

パソコン画面に向かっているからといって、
実は内心「いまいち時間」と「ワクワク時間」のときがあるのですね!

③ターゲットのいま抱えている課題は何かを整理

各自で課題を挙げた後は、大きなテーマごとにグループ分け。

受託でクライアントとのやりとりが多いエンジニアの場合、

クライアントとのリテラシー差で説明に手間がかかる

エンジニア_クライアント間での進捗共有が時間ロスが多い

など課題が言語化されてきました。


④どの課題から解決していくか

課題は連なって負の連鎖となりがち。
まず、どの課題を解決すると効果的なのか整理します。


⑤ターゲットをどう幸せにするか

ターゲットの背景、日頃の時間の使い方、課題を整理してきました。

今度はいよいよ「そんな困り事を自分たちのサービスでどのように解決するか」を言語化していきます。

状況や、心情などを付箋に描く。
そして、ターゲットの表情も描いていく!
これがなかなかに大事なのです。

付箋や表情は、
ご依頼主であるチームのみなさんに書いていただきます。
(絵や字の得手不得手は全く問題ないので、ご安心ください☆)

その理由は

受け身にならない(自分ごととして前のめりに考える)

表情を話し合いながら
ターゲットはこの時どんな気持ちになるのか、と自然と思い浮かぶようになる

ためです。

わたしが描いてしまうと、
ついつい「第三者的に遠くから眺める人」になってしまうので、みなさん自身に手を動かしていただくようにしています。


⑥サービスの本質的な提供価値が見つかる


進捗管理業務を助けるサービスは、

「エンジニアがエンジニアらしくいられる時間が生み出せる」

が本質的な価値提供という気づきに至ります。


このワークが終わったあとは、
⑥の図をもとに

どんな困り事を抱えた

どんな状況のひとが

このサービスによって短期的には何が幸せになるか

長期的にはどんな幸せ・価値が生まれるか

をマンガのようにまとめたり、

以下のような短いフレーズに整理しました。

これをもとに

サービス訴求のメッセージを設計

機能改善における優先度や重要度を決める土台

など活用していただけました。

この取り組みは、言葉を定義すること自体が目的なのではなく

この一連のプロセスをチームで共有することで、
チーム内の目線が合うこと、共通認識がもてることに何より意義があるのだとも考えます。

もちろんこのワークで取り組んだ内容から方針の変化もあって当然です。
このワークは「完成」とせず、
あくまで土台にして定期的にチームでアップデートしていくことも大事ですね。


今回はここまでです!

近いお悩みを抱えたチームはぜひ、1日合宿のご参考になればと思います。


ワークの設計、ファシリテーションのご相談については以下の記事をご覧ください

▶︎クリエイターかしんの活動ポートフォリオ記事(現在準備中)

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