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スフィーダ世田谷FCは世田谷で試合をしなければならない

高校卒業後に渡米。そこからドイツ、仙台を挾み、現在私はスフィーダ世田谷FCというクラブチームでプレーしている。

様々なチームを渡り歩いてきたなかでも、人や企業が集まる世田谷のポテンシャルはものすごいものを感じるが、それと同じくらいにネックとなるのが場所。地元の方々のご好意により、練習場所の確保はさせていただいているものの、ホームスタジアムに関してはなかなか厳しい。

2021シーズンまでは唯一の世田谷開催として、駒沢公園のスタジアムを使用させていただける機会が1,2試合はあったものの、今シーズンはとうとうゼロとなってしまった。このままではスフィーダ世田谷FCではなく、スフィーダ東京FCになってしまう。

なぜ私たちスフィーダ世田谷FCは世田谷で試合をしなければならないのか。

街クラブからのスタート

2001年の創設時は全員が中学1年生という、小学校を卒業してサッカーを続けたいという女子たちが集まった、どこにでもある街クラブからスタート。中学・高校年代の育成を通じてそこから10年で全国リーグ(チャレンジリーグ)に昇格。現在トップチームはアマチュア最高峰である「なでしこ1部リーグ」に所属。

「強くなって結果を出せば応援してもらえる」そう信じて、トップリーグまでの道を駆け上がってきたスフィーダ。WEリーグの発足に伴い、国内トップリーグではなくなってしまったが、2021シーズンもスフィーダらしいサッカーを貫いた。

トップではなく育成からスタートした背景を考えても、ピッチ面での功績は本当に素晴らしいものだが、クラブはここである矛盾に気付く。勝ち続けることこそが一番だと信じ続けてきたものの、どうやらまだ考えなければならないことがあるらしい。

スフィーダ(挑戦)を通じて、世田谷をもっと楽しくする

今年の初め、スフィーダはクラブMVVを一新している。今までのようにピッチで結果が出せば応援してもらえるではなく、スフィーダが世田谷を盛り上げていくという理念のもと、再スタートをきった。

コロナ禍で休止していた選手の地域イベント参加も再スタートし、地域で活動する様々な企業・団体との繋がりをつくるべく、フロントスタッフも日々奮闘している。

中を知っている立場からすれば、今年に入ってからの変貌ぶりには驚きを隠せいないでいるものの、そこから一歩外にでた人たちの目には、これまでとそう変わらないように写っているのではないかではないだろうか。

MVVを一新してから、電話が鳴り止まないことがないほどに忙しいようで、アウターコミュニケーションを十分補うほどまで足りていない。せっかくやっていることが十分に伝わっていないのだろう。

そしてそれ以上に問題なのが、ホーム戦の世田谷開催がないこと。地域の人や企業にスフィーダを知っていただく機会があっても、試合会場が遠方になってしまうため、なかなかスタジアム来場者数には繋がらない。

どれだけ綺麗なことを言ったところで、スタジアムでの体験こそが、クラブにとっても一番のコンテンツだと思っているし、ホーム戦の世田谷開催が叶うことで、今クラブとして頑張っていることもより価値が上がる。

そして何より、世田谷を楽しくすることが目的である以上、スフィーダ世田谷FCは絶対に世田谷で試合をしなければならない。

中断前最後のホーム戦で見た光景。アップ中に、選手の応援グッズを持ったこどもたちがピッチに脇にいた。昔は知らないが、少なくとも私が移籍してきてからは初めてのことだった。

これだけでも十分に胸にくるものがあったが、やっぱりこれを世田谷で、世田谷のこどもたちとやらなければならない。そして、それを実現するためにはまだまだ仲間が必要だ。

サッカーが好き、世田谷をより良いところにしたい、そんな方がいらっしゃいましたら、いつでもご連絡ください。うちのクラブの魅力を語り尽くしに参上します。スポンサー企業様も募集中です。

スフィーダ世田谷FC/クラブMVV:

クラブ定義:
「女子サッカーを核とした、世田谷に根ざすみんなのスポーツクラブ」

ビジョン(夢):
「スフィーダ(挑戦)を通じて、世田谷をもっと楽しくする」

ミッション:
・スポーツの楽しさ(する、観る、支える、極める)の提供を通じ、その力でクラブに関わる全ての人々の人生を豊かにしていく。
・地域活性化のプラットフォームとして、人と地域の架け橋(集める・繋げる・育てる)となる。
・女子サッカーチームが核であることを活かし、スポーツを軸に多様性社会推進に貢献する。

バリュー:
・全ての活動において、未来を見据え失敗を恐れずに挑戦し続ける姿勢
・関わる人々の情熱や思いを大切にし、継続性を重視したクラブ運営
・育成を全てのベースとし、憧れ(目標)となり、明確なスタイルがあるトップチームづくり

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