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ぼくにとっての「おいしい」をつくるレシピ
青山ブックセンターで行われた、鳥羽周作さんと箕輪厚介さんのトークイベントへ行ってきた。
行こうかどうか迷いつつ、今年のテーマはプロ契約が決まって心にゆとりがある設定だったことを思い出した。
その状態の自分であれば、これも投資として考えて迷わず行くなと考え直し、その場でチケットを抑えた。
景品ゲームやくじ引きのような運が強い弟と比べ、ぼくは昔から人との出会いや学びに関しての鼻が利く。
箕輪さんは昔のnote記事などから漁っていたので、イベント前は鳥羽さんの情報を軽く探る。
トップで出てきたニュースには苦笑しつつ、肝心のトークイベントはものすごくよかったし、心の底から行ってよかったと思う。
鳥羽さんの著書である『モテる仕事論』刊行記念として行われたイベントだったため、その内容に触れながら、鳥羽さんと箕輪さんの対談形式にて、それぞれの価値観で話す流れ。
失礼ながら、仕事におけるやり取りに関しての作法はものすごくプロフェッショナルであることに驚き、ぼくも自身を省みて、まずは帰宅後すぐに流してしまっていた連絡の何件かを済ませた。
項目ごとにいろいろと分かれており、具体的な話を交えながら様々なトークが交わされた。
話の本質としては、「愛を持ち、相手のためを考えて行動する、その結果として信用や、その先の信頼を勝ち取ることができる」できるというもの。
言葉だけを取ると、至極当たり前な話ではあれど、お二人の徹底ぶりと、具体的な話それぞれでの解像度は高く、あっという間の時間だった。
どうしてももう一冊の方が気になってしまい、予算的に2冊は買えなかったので、また次回にまわしたが、気になる方はぜひリンクからチェックしてみてください。
ぼくがどうしても気になったのは、同じく鳥羽さんの著書である『おいしいをつくる思考法』という本。
イベントの最中に鳥羽さんがおっしゃった、「おいしいが自分の本質」という言葉がぼくの心を捉えたからだ。
「人を中心に捉えられる人は本物」というぼくの定義にどストライクな鳥羽さんの考える「おいしい」とは。
その頭の中を覗くことができれば自分の表現に活かせるかもしれないと、ずっと思考を働かせていた。
いまのぼくと同じ32歳のときに、料理人としての道を歩みはじめ、どうやっていまの場所までたどり着いたのか。
料理の話もおもしろかった。
ぼくは最近、全身で感じる旨さと、舌先で感じる美味さの違いがあることに気付いたのだが、鳥羽さんは脳に響くと表現されていた。
また、箕輪さんによると、鳥羽さんの料理はB級的なものをクリエイティブに洗練させることに長けているらしい。
これも全身で感じる旨みのことで考えていたことだが、ぼくがそれを感じるときは、みんながありがたがって食べるようなものより、家で普段通りの食事をするときや、先日はすき家の蟹汁のうまさに感動した。
ぼくの舌が質の違いを理解できないのかと思っていたが、そういうわけでもないのかもしれない。
帰宅後、早速購入した本を開いてみる。
どのプロフィールを拝見しても「Jリーグ練習参加生」の文字があったので、サッカーへの想いは強かったのだろうなとは感じていたが、巻末の言葉からより「鳥羽周作」という人間を感じることができて嬉しかった。
地頭のよさや、世界観にこだわる表現気質から、サッカーという世界は狭すぎたのかもしれないなどと想像を膨らませつつ、ハッとする。
この本は、まさに自分がこれからサッカー選手としてやろうとしていることそのものだと。
ロジックによってパフォーマンスを構築し、そして自分やチームが活きる環境を自分で整える、トータルセルフプロデュース。
それを同じ32歳からスタートさせようとしているあたりも、偶然が重なりすぎてもはやおそろしい。
本を読みながら、ぼくの大好きな「フェルマーの料理」っぽさを感じつつ、いつか鳥羽さんの料理を味わってみたいと思った。
プロ契約はあくまで設定の話なので、行けるかどうかはこれからの頑張り次第だが、直感が優れてきたのでおそらく大丈夫だろう。
イベント前に直感的に購入した2冊もドンピシャだった。
いつもと違う刺激を入れるために、普段であれば絶対に手に取るようなものではなかったにも関わらずだ。
いわゆる引き寄せの法則というものがあり、脳科学ではSelective attention/選択的注意として説明されている。
これは情報で溢れる社会を生きる中で、自分にとって重要だと認識されたもののみを選択する機能だが、引き寄せの法則は「なにを重要だと捉えるか」という認知にアプローチする。
人間は欲深い生き物でありながら、社会を生きる上で仮面を被り続けるうちに、自分が本当に望むものが見えなくなってしまう。
破天荒な生き方をしてきたぼくでさえも、その例外からは漏れず、内に籠ってひたすらに内省を続けてきた。
先週また、社会からの目に引っ張られて思考が曇る感覚を覚え、感情に任せて自分のやりたいことだけを書き出そうと、無駄なものを徹底的に削りまくった。
そうやって少しづつ、自分の奥底に存在する、自分自身を突き動かし続けるものに近づいたことで、自分にとって本当に重要なものの解像度があがったのだろう。
つまり、いままでは認知のズレで見る必要がないとしていたものを、目的が明確となったことできちんと認識するようになったのだ。
目標が明確となり、必要な情報を認識するようになったことで、思考が現実化するまでの道が整う。
これが引き寄せの法則の話であり、だからぼくの直感は決して偶然が生み出した幸運ではないと思う。
そして、勘が鋭い方はお気づきかもしれないが、これはピッチ上における「認知」のからくりにも共通する。
だからこそ、何度も何度も繰り返し、ぼくは問い続けてきた。
その答えが、今シーズンようやくはっきりする。
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